永遠を糸で縫い留めて

どんぐりの絨毯

薄いライトのテラス坂を登る


透明な風が水をふくんでいて心地いい


ふと見下ろすと つやつやとしたどんぐりの絨毯が足元に敷き詰められている


また今年も秋が来たのだ


どんなに辛くとも 熱い8月をようよう乗り越えれば


この子供たちに会える


ひとつつまみ そのふっくらとした体を拝むとしよう 


吸い寄せられるような 溶けた茶色 
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