永遠を糸で縫い留めて

公園

仕事や都会 人との関係に疲れた時 


私はいつもこの公園に来る


どんなことがあっても


四季を彩るこの公園はいつもうつくしい


広場では父親と息子がキャッチボールをしている


老人が大きな白い犬を散歩させている 


その間をはらりはらりと紅葉した葉が落ちてゆく


私はベンチに座り そっと本を開く


水をふくんだ空気が心地よく頬に触れる


穏やかな時間 何物にも変えられない 至福の時


これだけでいい この時間さえあれば


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