永遠を糸で縫い留めて
濡れた本
お風呂で読んでいた本 風呂板を読み机にしていたのに
気を抜いたときに落として濡らしてしまった
ぬるいぬるいお湯のついたページ じわりと溶けて重なって
ベランダで干そうと 外の風にさらしていたら
突然の春の雨 さらに濡れてしまった
本は重みを増し 薄紫にいろづき ページとページは濡れて固まって動かない
悩んだ末 そのまま捨ててしまった
まだ半分も読めていないのに もったいないという気持ちが大きかったけれど
きっとまたどこかで会えるよ 読みたいもの あの本を
晴れた日の公園で ベンチに座って 風が森を揺らす音を聞きながら ゆっくりと
気を抜いたときに落として濡らしてしまった
ぬるいぬるいお湯のついたページ じわりと溶けて重なって
ベランダで干そうと 外の風にさらしていたら
突然の春の雨 さらに濡れてしまった
本は重みを増し 薄紫にいろづき ページとページは濡れて固まって動かない
悩んだ末 そのまま捨ててしまった
まだ半分も読めていないのに もったいないという気持ちが大きかったけれど
きっとまたどこかで会えるよ 読みたいもの あの本を
晴れた日の公園で ベンチに座って 風が森を揺らす音を聞きながら ゆっくりと