永遠を糸で縫い留めて

1月3日

年越しのあかるい余韻もおさまり


家の中はあたたかい湯気と 


みかんの香りだけが残る


はじまったときは あんなにわくわくしていたのに


どうして終わりに近づくと 


焦ったり落ち込んだりするのだろう


これからも日々がただ 


淡々と続いてゆくだけだということを忘れている


会いたいひとに会えて


これからも続くご縁を願ったり


縁が切れてさよならした人のことを


頭の中で精算したり


雑煮と餅の残りを お菓子のように食べながら


命がどこまで続くかもわからないのに


また同じことを繰り返す日常に溶けてゆく


そんな人生をあいしていると


思いたい2025


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