~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
17(どこもかしこも敵だらけ?)
それからもジェミーは屋敷から学校に出て、放課後は店に遅くまで入り浸る日々を送った。もちろん他の根回しも欠かしていない。販売予定の試作品をクラスメイトや茶会に招いた令嬢たちに配り、興味を持った母親の手も借りたりして、【ジェミーズ・ドロアー】の開店予定を周りに周知していく。
するとさすがの未来知識。今までに存在しなかった商品群の目新しさは、かわいさに飢える女子たちの心を順調に掴んでゆく。今では、他学年の女子からも試作品がどこで手に入るのかと頻繁に問い合わせがあり、説明するのに忙しいくらいだ。彼女たちはきっとゆくゆく開く店のいいお客さんになってくれるだろう。
そして、開店を数日後に控えたある日の夜。
ジェミーはウィンダスの部屋を訪れる。こないだ頼んだ手紙の調査に進捗があったと連絡があったのだ。
「失礼しますわ、お兄様」
「ああ、入れよ」
湯浴みをして後は就寝するだけという格好で、部屋の中に入ると、そこからしたのはブドウと酒精の入り混じるふくよかな香り。
ウィンダスはソファに腰掛けて、ワインを嗜んでいた。
するとさすがの未来知識。今までに存在しなかった商品群の目新しさは、かわいさに飢える女子たちの心を順調に掴んでゆく。今では、他学年の女子からも試作品がどこで手に入るのかと頻繁に問い合わせがあり、説明するのに忙しいくらいだ。彼女たちはきっとゆくゆく開く店のいいお客さんになってくれるだろう。
そして、開店を数日後に控えたある日の夜。
ジェミーはウィンダスの部屋を訪れる。こないだ頼んだ手紙の調査に進捗があったと連絡があったのだ。
「失礼しますわ、お兄様」
「ああ、入れよ」
湯浴みをして後は就寝するだけという格好で、部屋の中に入ると、そこからしたのはブドウと酒精の入り混じるふくよかな香り。
ウィンダスはソファに腰掛けて、ワインを嗜んでいた。