~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
12(困ったらミリィにお任せだ!)
謁見から戻ってくるなりジェミーは、大使館宿舎のベッドの上にどさりと倒れ込んだ。
「ふわー、大変だったわぁ。目上の人との交渉なんか、もう懲り懲りよ~」
「お疲れ様でございました御嬢様。それで、今後はどのように動かれるのですか~?」
「ふわぅ、効くぅ~。っと、こんなことしてる場合じゃないの!」
すかさず指圧し始める気の利いた侍女に背中を委ねようとしたジェミーはハッと思い立つと、専属のコンシェルジュにルゼたちを呼びに行ってもらうよう頼む。
そしてマッサージが中断され、手持無沙汰にわきわきされるミリィの両手を掴んだ。
「ねえミリィ、あなたに頼みたいことがあるの! 聞いてくれる?」
「は、はい!? なんでしょうか!」
彼女は真剣なジェミーの表情を見て、ごくりと喉を動かした。
今回、ジェミーがやらなければならないことは主にふたつ。
まずひとつは、なんらかの手段により、帝国に対する周辺諸国の評判を回復させること。
そしてもうひとつは、憎きクラフトの手から、なんとか“永の蒼”を奪い返すことだ。
「ふわー、大変だったわぁ。目上の人との交渉なんか、もう懲り懲りよ~」
「お疲れ様でございました御嬢様。それで、今後はどのように動かれるのですか~?」
「ふわぅ、効くぅ~。っと、こんなことしてる場合じゃないの!」
すかさず指圧し始める気の利いた侍女に背中を委ねようとしたジェミーはハッと思い立つと、専属のコンシェルジュにルゼたちを呼びに行ってもらうよう頼む。
そしてマッサージが中断され、手持無沙汰にわきわきされるミリィの両手を掴んだ。
「ねえミリィ、あなたに頼みたいことがあるの! 聞いてくれる?」
「は、はい!? なんでしょうか!」
彼女は真剣なジェミーの表情を見て、ごくりと喉を動かした。
今回、ジェミーがやらなければならないことは主にふたつ。
まずひとつは、なんらかの手段により、帝国に対する周辺諸国の評判を回復させること。
そしてもうひとつは、憎きクラフトの手から、なんとか“永の蒼”を奪い返すことだ。