~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
14(うちの御嬢様ったら、いつだってわたしに無茶振りしてくるんです)
(御嬢様、なにかまた変なことを考えてるんじゃないかしら~)
なぜだかそんな気がしてならない。ジェミーが“チョコレート大革命”なる計画を立ち上げて数日。
ブラウンと共にレビエラ王国の王都へと舞い戻ったミリィは、先行きに対して非常に不安な思いを抱えていた。
「思ったより早い帰郷となってしまったな」
「うう~、ひどいですよ御嬢様~。わたしだって帝国旅行を楽しみにしていたのに」
出発時はルンルンだった妹を、隣を歩くブラウンがたしなめる。
「こら、あくまで仕事で赴いていたのだということを忘れるなよ。旅行などそのうちいつでもいける。それよりジェミー様がなんとか帝国と周辺国との仲を取り持たねば、この先国自体がなくなってしまうかもしれんのだ。そうならぬために、今は自分たちの任務に集中せねばな」
「わかってますよ~だ」
「まったく。お前最近御嬢様に影響されてきたんじゃないか?」
もう二十歳を越えているのというのに子供らしさが抜けきらないミリィを心配しつつ、ブラウンは別れ道で立ち止まった。
なぜだかそんな気がしてならない。ジェミーが“チョコレート大革命”なる計画を立ち上げて数日。
ブラウンと共にレビエラ王国の王都へと舞い戻ったミリィは、先行きに対して非常に不安な思いを抱えていた。
「思ったより早い帰郷となってしまったな」
「うう~、ひどいですよ御嬢様~。わたしだって帝国旅行を楽しみにしていたのに」
出発時はルンルンだった妹を、隣を歩くブラウンがたしなめる。
「こら、あくまで仕事で赴いていたのだということを忘れるなよ。旅行などそのうちいつでもいける。それよりジェミー様がなんとか帝国と周辺国との仲を取り持たねば、この先国自体がなくなってしまうかもしれんのだ。そうならぬために、今は自分たちの任務に集中せねばな」
「わかってますよ~だ」
「まったく。お前最近御嬢様に影響されてきたんじゃないか?」
もう二十歳を越えているのというのに子供らしさが抜けきらないミリィを心配しつつ、ブラウンは別れ道で立ち止まった。