~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
22(不可抗力なのであります!)
ところかわって、ここはレビエラ王国のペリエライツ家。
その執務室で、ジェミーの父ガースルに報告を上げたブラウンは、体を気を付けの姿勢で強張らせたまま、じっと身構えていた。
「――で、ジェミーは帝国を巡る問題を片づけるために、動き出したというのか?」
「ハッ。お館様への報告と、帝国の至宝の奪還という命を受けたミリィと自分は、先んじて王国に引き返したというわけであります!」
微動だにしないガースルに噴火前の不気味な静けさを感じ取ったブラウンは、ここぞとばかりに、そうなのであります、御嬢様の命令で不可抗力なので致し方なかったのであります、自分頑張ったのであります! ――と、全力で努力したアピールをしてみせたのだったが……。
「あっ、あっ、あっ、あの……」
効果はなく。目の前のガースルの怒りメーターは容易く限界突破し。
「馬鹿娘がーっ! 先日自分ひとりでつっ走るなと説教したばかりではないかーっ!」
その執務室で、ジェミーの父ガースルに報告を上げたブラウンは、体を気を付けの姿勢で強張らせたまま、じっと身構えていた。
「――で、ジェミーは帝国を巡る問題を片づけるために、動き出したというのか?」
「ハッ。お館様への報告と、帝国の至宝の奪還という命を受けたミリィと自分は、先んじて王国に引き返したというわけであります!」
微動だにしないガースルに噴火前の不気味な静けさを感じ取ったブラウンは、ここぞとばかりに、そうなのであります、御嬢様の命令で不可抗力なので致し方なかったのであります、自分頑張ったのであります! ――と、全力で努力したアピールをしてみせたのだったが……。
「あっ、あっ、あっ、あの……」
効果はなく。目の前のガースルの怒りメーターは容易く限界突破し。
「馬鹿娘がーっ! 先日自分ひとりでつっ走るなと説教したばかりではないかーっ!」