~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
14(また作中に登場しなかったイケメンが出てきたようです)
明くる日学校に登校したジェミーは、逸る気持ちを抑えてまず他クラスを訪れた。
するとその中心には多くのクラスメートに囲まれて笑う、ピンクブロンドの可憐な少女の姿がある。
目が合ったので廊下の外から手を振ると、彼女はすぐさま断わりを入れ、席を立ち駆け寄ってきた。
「まあ、ジェミー。なんのご用事?」
「悪いわねセニア。聞きたいことがあるの。少しだけ席を外せる?」
「もちろん。では、カフェテリアにでも行きましょうか」
なんだか互いの胸の裡を晒したせいか、すっかり気安く打ち解けたふたり。
階段を降り、まだ朝方で人影もまばらな上級学園のカフェテリアに移動すると、顔をつき合わせて相談を始める。
「えーと、なにから話したものかしら。あのねセニア、あなたロドリエ商会っていう組織に関わりがあったわよね」
「ええ、もちろん。そこの会長の後援を得たことで、私はエキュリゼ家に再び名を連ねることができたから」
このセニアこそが、ジェミーがロドリエ商会の場所を知るために当たりをつけていた人物である。
仲良くなったおかげで、彼女からはどうやらそこの会長とやらが社交界になかなか顔が利くらしく、その伝手を利用して貴族籍から名を消そうとしていたエキュリゼ家を復活させてくれたのだと聞くことができた。ならば、迷っている暇はない。
するとその中心には多くのクラスメートに囲まれて笑う、ピンクブロンドの可憐な少女の姿がある。
目が合ったので廊下の外から手を振ると、彼女はすぐさま断わりを入れ、席を立ち駆け寄ってきた。
「まあ、ジェミー。なんのご用事?」
「悪いわねセニア。聞きたいことがあるの。少しだけ席を外せる?」
「もちろん。では、カフェテリアにでも行きましょうか」
なんだか互いの胸の裡を晒したせいか、すっかり気安く打ち解けたふたり。
階段を降り、まだ朝方で人影もまばらな上級学園のカフェテリアに移動すると、顔をつき合わせて相談を始める。
「えーと、なにから話したものかしら。あのねセニア、あなたロドリエ商会っていう組織に関わりがあったわよね」
「ええ、もちろん。そこの会長の後援を得たことで、私はエキュリゼ家に再び名を連ねることができたから」
このセニアこそが、ジェミーがロドリエ商会の場所を知るために当たりをつけていた人物である。
仲良くなったおかげで、彼女からはどうやらそこの会長とやらが社交界になかなか顔が利くらしく、その伝手を利用して貴族籍から名を消そうとしていたエキュリゼ家を復活させてくれたのだと聞くことができた。ならば、迷っている暇はない。