~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
10(っぱチートでしょ!)
茶会から数日経ち、本日ジェミーはミリィを連れ馬車で外出中だ。
街に出て少しばかり調査したいことがあったのである。
「御嬢様、本日は市場でなにをご覧になられるのですか?」
「んー、まあいろいろとね」
ミリィの言葉にジェミーは答えをはぐらかす。
今回市場に来た目的は主にふたつ。
まずひとつは、ジェミー個人の拠点になる場所を見つけるためだ。ペリエライツ家の外で緊急避難できるような建物を作っておけば、なにか身に危険が差し迫った時、行動の選択肢が増えるかもしれない。
そして次に、単なる息抜きを求めて。先々に処刑の未来が待つジェミーは、いちいち出会う人々を敵味方に振り分けなければいけないというタスクに日々神経を擦り減らしている。このままではいくら前世の社畜っぷりで強大な精神力を培っていようとも、あっというまにメンタルが崩壊してしまう。なので、自己防衛の手段に、ちょっとした気分転換になる趣味のもとでも探したいと思った。
となると自然、自分でお店を開けば解決するんじゃない? という考えに行きつく。せっかく公爵令嬢の身分を得て、前世の知識に豊富な資金力を得ているのだ。ネットのフリマでちまちま商品を売る日々もそれはそれでよかったけれど。
街に出て少しばかり調査したいことがあったのである。
「御嬢様、本日は市場でなにをご覧になられるのですか?」
「んー、まあいろいろとね」
ミリィの言葉にジェミーは答えをはぐらかす。
今回市場に来た目的は主にふたつ。
まずひとつは、ジェミー個人の拠点になる場所を見つけるためだ。ペリエライツ家の外で緊急避難できるような建物を作っておけば、なにか身に危険が差し迫った時、行動の選択肢が増えるかもしれない。
そして次に、単なる息抜きを求めて。先々に処刑の未来が待つジェミーは、いちいち出会う人々を敵味方に振り分けなければいけないというタスクに日々神経を擦り減らしている。このままではいくら前世の社畜っぷりで強大な精神力を培っていようとも、あっというまにメンタルが崩壊してしまう。なので、自己防衛の手段に、ちょっとした気分転換になる趣味のもとでも探したいと思った。
となると自然、自分でお店を開けば解決するんじゃない? という考えに行きつく。せっかく公爵令嬢の身分を得て、前世の知識に豊富な資金力を得ているのだ。ネットのフリマでちまちま商品を売る日々もそれはそれでよかったけれど。