~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
16(このままじゃ終わらせない)
クラフトの策略に抗えず、ペリエライツ家にそのまま戻され――。
それからのジェミーはほぼ軟禁されるような生活を送っていた。学園はおろか、愛店ジェミーズ・ドロアーに赴くことすらできていない。
クラフトの手の者の監視付きで、屋敷内にてストレスを溜め込む毎日が続く。
「悪いわね~。こんなことにミリィまで付き合わせて」
「いえいえ~。わたしのような役立たずになにをおっしゃいますか~。御嬢様が殿下たちにいいようにされていた時も、なにも動けませんでしたし~」
ミリィの顔も出会った頃に戻ってしまったかのようでどんより暗い……。
まるでお通夜のように仲良くいじけ、ジェミーはテーブルの上につっ伏して無気力によだれをこぼし、ミリィはその隣で指をぐりぐりなすりつけるだけの、無為な時間が過ぎる。
あれから――クラフトは早々にジェミーとの婚約発表を行い、そして式の日取りまでとっとと決めてしまった。
日付は今から約一か月後というタイトさで、形だけの婚姻をむりやり遂げてしまおうという意思が覗いている。
おそらくジェミーはその時までに学園を自主退学となり、王宮に輿入れして第二王子妃という扱いになるのだろう。問題があるとすれば、いまだペリエライツ家の者たちが行方不明扱いになっていることだが、そのあたりの手続きはどうやってクリアしたのか?
それからのジェミーはほぼ軟禁されるような生活を送っていた。学園はおろか、愛店ジェミーズ・ドロアーに赴くことすらできていない。
クラフトの手の者の監視付きで、屋敷内にてストレスを溜め込む毎日が続く。
「悪いわね~。こんなことにミリィまで付き合わせて」
「いえいえ~。わたしのような役立たずになにをおっしゃいますか~。御嬢様が殿下たちにいいようにされていた時も、なにも動けませんでしたし~」
ミリィの顔も出会った頃に戻ってしまったかのようでどんより暗い……。
まるでお通夜のように仲良くいじけ、ジェミーはテーブルの上につっ伏して無気力によだれをこぼし、ミリィはその隣で指をぐりぐりなすりつけるだけの、無為な時間が過ぎる。
あれから――クラフトは早々にジェミーとの婚約発表を行い、そして式の日取りまでとっとと決めてしまった。
日付は今から約一か月後というタイトさで、形だけの婚姻をむりやり遂げてしまおうという意思が覗いている。
おそらくジェミーはその時までに学園を自主退学となり、王宮に輿入れして第二王子妃という扱いになるのだろう。問題があるとすれば、いまだペリエライツ家の者たちが行方不明扱いになっていることだが、そのあたりの手続きはどうやってクリアしたのか?