~転生悪役令嬢の裏道攻略~ シークレットキャラとたどり着く、処刑回避後のハッピーエンド
26(負けイベには続きがあるもんなんですー!(切望))
国王夫妻すら唖然とし、オルガン奏者の手も止まってシンと静まり返る場内にて。
我ながら、恐ろしいことをしでかしたというのは承知の上で、ジェミーは必死にクラフトを睨みつけた。
「なんだって? もう一度言ってごらん」
だが、いっそそれを求めていたかのようにクラフトが嬉しそうな声音で促したので、もう一度ジェミーは息を吸うと、声高に主張する。
「聞こえなかったのですかしら? では何度でも言って差し上げます。この結婚式を、即刻中止にしてくださいませ。私はあなたと結婚などしたくありません」
「それがどういう意味かわかっているのかな?」
空気がピシリと張りつめた。
ここの参列者は、大半が第二王子支持派閥の貴族たちだ。強い憤りの視線がジェミーにぶつけられるが、しかし、彼女はそれを跳ね返すよう毅然と呼びかける。
「この婚姻は、私の意志の承諾なしに行われております。そのことを、今から皆様方に説明させていただきたく思います。その許可を、なにとぞお願いできませんでしょうか、国王陛下」
我ながら、恐ろしいことをしでかしたというのは承知の上で、ジェミーは必死にクラフトを睨みつけた。
「なんだって? もう一度言ってごらん」
だが、いっそそれを求めていたかのようにクラフトが嬉しそうな声音で促したので、もう一度ジェミーは息を吸うと、声高に主張する。
「聞こえなかったのですかしら? では何度でも言って差し上げます。この結婚式を、即刻中止にしてくださいませ。私はあなたと結婚などしたくありません」
「それがどういう意味かわかっているのかな?」
空気がピシリと張りつめた。
ここの参列者は、大半が第二王子支持派閥の貴族たちだ。強い憤りの視線がジェミーにぶつけられるが、しかし、彼女はそれを跳ね返すよう毅然と呼びかける。
「この婚姻は、私の意志の承諾なしに行われております。そのことを、今から皆様方に説明させていただきたく思います。その許可を、なにとぞお願いできませんでしょうか、国王陛下」