離婚を前提にお付き合いしてください ~私を溺愛するハイスぺ夫は偽りの愛妻家でした~
第七章 愛に代わりは利くのか
1. 意外な告白
学生の夏休みが始まり、塾も通常授業から夏期講習へとシフトする中、美鈴の勤務時間も変則的なものとなった。
いつもよりも早い時間帯に塾を出て、駅へと向かう。そこへ磯崎が合流してきた。
「桑原先生。駅までご一緒してもいいですか?」
「はい、大丈夫ですよ。はる先生がこの時間にお帰りになっているのは、なんだか不思議な感じですね」
「確かに、そうですね。普段は最終コマを担当していますから。こうして桑原先生と一緒に駅に向かうこともないですしね」
「ですね」
そんな何気ない会話をしながらも、歩みは止めずに駅までの道を行く。駅までは五分ほどの距離だから、このくらいの会話がちょうどいい。
美鈴はそんなことを思っていたが、磯崎は少し改まった雰囲気で呼びかけてきた。
いつもよりも早い時間帯に塾を出て、駅へと向かう。そこへ磯崎が合流してきた。
「桑原先生。駅までご一緒してもいいですか?」
「はい、大丈夫ですよ。はる先生がこの時間にお帰りになっているのは、なんだか不思議な感じですね」
「確かに、そうですね。普段は最終コマを担当していますから。こうして桑原先生と一緒に駅に向かうこともないですしね」
「ですね」
そんな何気ない会話をしながらも、歩みは止めずに駅までの道を行く。駅までは五分ほどの距離だから、このくらいの会話がちょうどいい。
美鈴はそんなことを思っていたが、磯崎は少し改まった雰囲気で呼びかけてきた。