DEAR 2nd 〜Life〜
第24章 狂い始めた歯車
第24章 狂い始めた歯車
第24章 狂い始めた歯車
────朝岡さんとのデートまで、あと2日。
待ち焦がれている日付は、どうしてこうも早く訪れてくれないのだろうか。
───…早く、明後日になればいいのに……。
デートして、同じ時間を共有するの。
手なんか繋いで、朝岡さんに不意打ち食らわせて、それから───…
────…告白、したい。
どんな顔するんだろう?
びっくり出来ればいいな……。
甘く、淡い妄想が頭を廻る。
全てが、順風満帆に進むと信じていた。
────歯車が、狂い始めるまでは。
「───彩~っ!!!!♪
今日学校終わった後って暇?予定空いてるっ?」
「今日?……は別に何も予定ないけど……
───何で?」
マキはあたしの返事を聞くとニッコリ笑い、
「───じゃあ今日ご飯食べに行かないっ?
マキの小学校からの友達とかも来るんだ♪
もちろんミユもマキも行くし!!!!
きっと賑やかで楽しいよ~♪」
「……え、」
「友達の繋がりの輪を広げようの会♪
……なんちゃって!」
マキはあたしの手を握り、キラキラと目を輝かせた。
───…うーん……。
マキやミユ、エリカのいつものメンバーならまだしも、全然知らない人も来るのかぁ……。
それって何かあたしが行ったら微妙じゃないかなぁ……。
ただでさえ人見知り激しいし、変に気遣うし……。
「……マキ、あたしは遠慮しとくよ。」
「───えー!!!!!!
何で何で何で!?!?!?
やだよ、マキは彩にも絶対来てほしいもん!」
「………」
「───お願いお願い!!
一生のお願い!
彩も………一緒に来て?
来てくれなきゃマキやだ。」
────うるうるっ。
マキはじぃーっとあたしを潤んだ目で見つめて来て。
……う……。
さっき予定空いてるって返事しちゃったしなぁ……。
………………。
いっか、別に……。
「────…分かった。
いいよ。」
「───本当っ!?!?
やったぁ!彩ありがとう!!!!」
マキがパッと顔色を変えるもんだから、ついあたしまで笑ってしまった。
本当マキには弱いなぁ……。
………なんて。
思えばこれが
間違えた
選択だったかもしれない。