DEAR 2nd 〜Life〜
第27章 鍵付きの居場所
第27章 鍵付きの居場所
第27章 鍵付きの居場所
───朝岡さんを失った。
好きな人が、目の前からいなくなった。
………その現実は、予想していたよりも遥かに耐え難いものだった。
───朝岡さんがいなくなると言うことは
“仲間”も同時に失うことを意味していた。
───…マリア、いっちゃん、ゴローちゃん。
この三人も、あたしの前から自動的にいなくなってしまった。
────当然だと思う。
あの三人は、あたしより断然朝岡さんとの付き合いの方が長い。
それに何だかんだ言いながら、何よりも朝岡さんを一番に思っている事を知っている。
───だからあの三人が朝岡さんとの絆を断ち切るわけがない。
だからと言って、あたしが朝岡さん抜きであの三人に会うとなると、きっと紅の間がギクシャクするのは目に見えている。
────だからこちらから連絡する事はなかったし、連絡もなかった。
きっとあの三人もそれを分かっているんだろうなって思っていながら
“あぁ、やっぱりこの三人にも見放されたんだ……”
……って。
悲しかったけど……
なるべく気にしないようにしながらも、やっぱり内心はかなりショックだった。
───…今日もまた当たり前に空に昇る太陽を見ては、心底太陽が嫌いになった。
朝をとことん憎んだ。
一日の始まりが大嫌いになった。
世の中にありふれてる
“夢”とか“希望”とか、そんなもの一切信じなくなった。
───…そんな朝が今日もまた訪れ、
たまたま付けていたTVから
「───おはようございます。
朝のニュースをお伝え致します。
昨日未明、🌑🌑県🌑🌑市で女子高生が自殺により自宅で死亡しているのが見つかりました。
────…また自宅には遺書が残されおり、いじめによる自殺と───……」
「─────……」
“いじめ”────……