DEAR 2nd 〜Life〜
第18章 進むべき道
第18章 進むべき道
第18章 進むべき道
───…数週間後…。
「……ん~……っ?」
───…朝方近く。
数学の教科書を開いては、何度も首を傾げるあたしがいた。
………この数式を………
……ん?
あれ?違う。
もしかしてこっちの数式を使うの?
……………
………分からん……。
大体何で参考書通りにやってるのに余計理解出来なくなってるわけ?
“分かりやすく説明”って書いてあるくせにちっとも分からんし!!!!
√、Σ、≒、○、△、□…………
図形と数字を見るだけで頭が余計にパニックを起こす。
「~~~あぁー!!!!!
もうどうしよ~!?!?!?」
教科書もノートもシャーペンも、ヤケを起こして全部宙に放り投げる。
さらに時計の針を見て顔面蒼白。
「────どうしようどうしようどうしよう~!!!!!
時間足りないよー!!!!」
今日テストなのに!!!!!
しかも大の苦手な数学の!!!!!
「………はぁ………。」
もう終わった………。
部屋に散らかした教科書などを拾い、ハァと溜め息をついた。
夜が強いあたしは、ほぼ一夜漬け。
朝が来るまで、連日こんな風に頭に叩き込む。
──…最近はずっとこんな日々の繰り返し。
これが高校三年生、受験生の宿命ってヤツ?
「……あーあ……。」
もううんざりだ。
時計はちょうど午前六時。
窓から射し込む朝日が、やけに目にしみた。