DEAR 2nd 〜Life〜
第41章 ライフ

第41章 ライフ





第41章 ライフ








─────キラキラ…





輝く太陽が空に昇り、部屋いっぱいに煌めく光が入ってきた。






「…ん…」





…朝…?





起きなきゃ、とベッドからモゾモゾ動き出すあたし。




…が……






「────ぎゃっ!!」





すぐ横で気持ち良さそうに寝息を立てている朝岡さんに、あたしは小さく悲鳴を上げた。






「…び、びっくりした…」






心臓に良くない朝だな…。





…そ、そりゃあ朝岡さんがいて当たり前だよね。




だってあたし昨日はついに朝岡さんと…




………、






─────ボンッ!





“昨日の夜の情事”を思い出してしまって顔から湯気が上がる。





そこには、あたしの知らない朝岡さんがいっぱい詰まっていた。






……男だなって今更ながら意識してしまって。




月明かりに見た横顔が悔しいくらい綺麗で。




甘い時間が流れる中、朝岡さんってば泣いたりしてた。






……全部が、愛しくて。






─────ふわっ…





無防備に眠るあどけない顔に無性に愛しさを感じ、あたしは自分の手を朝岡さんの髪に絡めた。







「───ん…」





反応して声を上げる朝岡さんに、そっと優しいキスをする。







「───彩エロい…」





うっすら開いた瞳を眩しそうに細め、ボソッと掠れた声で呟いた。





「…だっておはようのキス?っての一回してみたかったんだもん♪」





「…へぇ」





朝岡さんは頬杖立てて不敵に笑う。





……その笑顔は、絶対何か企んでる。





危険を勘付いたあたしより一足早く、朝岡さんは筋肉質な腕を伸ばす。






━━━━━グイッ!






「───!!



ちょっ…朝岡さん明るいからダメ恥ずかしい…っ…」





「何で?

見せてよ、彩の全部。」





「…ダメっ、絶対だめっ──…ぁ──っ…」







一つ、学んだ。




どうやら朝岡さんに朝のキスをしちゃいけないらしい。




キス=起爆剤って言うくらい朝岡さんはエッチで。






「───あっ、朝岡さ…っ…」





指の動き一つにでも敏感に反応するあたしに




助けを呼ぶかのようにあなたの名前を呼ぶあたしに






「……───彩」





「っ、」






「…愛してる」






そう言ってくれるあなたが、今までにないくらい幸せそうな笑顔だった。



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