モデルなんてできません

デート

2月になり、私達は一ヶ月ぶりに会うことになった
あれからお互いに全く予定が合わず、、連絡だけ取り続けること一ヶ月、、
京介くんが私に声をかけてくれた時から早くも一ヶ月が経過していた

名前の呼び方もいつのまにか‘佐久屋さんから、京介くんに変わっていた‘
‘俺の方が年下なんだから、さんはやめて‘という彼の希望だった
因みに私は‘夏樹‘と呼ばれている
‘京介くんと夏樹‘ってまるで恋人同士みたいだなと一人ドキドキして舞い上がった時期もあったが、‘そんなわけないよね‘と心を沈めることにした
私が勝手に個人的に京介くんの事をキラキラ男子とネーミングしていたことなど、彼は知る由もない

京介くんとの待ち合わせ場所はTYシネマの前に13時!

映画なんてまるで本当にデートみたいだなと思ったが、これもいい写真を撮るためだよねとまたまた思い返し、心を冷静に保った

早く着きすぎてしまったので年甲斐もなく服装をチェックする

白のリブニットに下は滅多に履かないチェックのタイトスカートを合わせ、上にノーカラーのツイードコートを合わせて、ショートブーツまで履いてみた

男の人と出かけるなんて久しぶりで、何を着てもいいか分からず、つい20代女子のデート前日みたいに鏡の前で数少ない服を引っ張り出して自分なりにコーディネートしてしまった

9つも年上なのに何て余裕がないんだろう??

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