Embrace ーエリート刑事の愛に抱かれてー
求愛 ー桂木sideー
「桂木さん。起きて。」
桂木は小夜に起こされ、目を覚ました。
目を開けた真上に小夜の優しい笑顔が見えた。
思わず顔を引き寄せ、唇を奪う。
小夜の口の中を思う存分舌で味わった後、ようやく身体を起こした。
「もう・・・桂木さんってば!」
小夜が恥ずかしそうにはにかむ。
「いい加減慣れろ。」
そう言って桂木は小夜のおでこを突いた。
この毎朝のルーティンは桂木にとって欠かせないひとときだった。