逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
第39話
それから6時間、私は夢中でキーを叩き続けた。
目が乾き、視界がかすむ。それでも、目を閉じてわずかな休息を取るだけで、次の瞬間にはまたキーボードに指を置いた。
デスクの隅にはコーヒーカップ。カフェインでエネルギーを補給しながら、ひたすら文章に没頭する。座りっぱなしのせいで背中が痛み、肩はこわばり、呼吸が浅くなっていたが、それさえも意識の外に追いやって、私は書き続けた。
そしてついに、主人公の「絶望」のクライマックスを書き終えた瞬間……一気に全身の力が抜けていった。深い息が自然と漏れて、私はようやく現実に引き戻された。
──書けた。
ゾクゾクとした達成感が、全身を駆け巡る。
アドレナリンが体中に満ちるのを感じながら、落ち着こうとコーヒーに手を伸ばした。カップの隣には、いつの間にかどら焼きが置かれている。私は驚いて広瀬さんの方をを見た。
「どら焼き、ありがとうございます。全然気づきませんでした」
広瀬さんは呆れたように言う。
「その様子だと、カップが空になるたびに私がコーヒーを淹れていたのも気づいてないみたいね」
目が乾き、視界がかすむ。それでも、目を閉じてわずかな休息を取るだけで、次の瞬間にはまたキーボードに指を置いた。
デスクの隅にはコーヒーカップ。カフェインでエネルギーを補給しながら、ひたすら文章に没頭する。座りっぱなしのせいで背中が痛み、肩はこわばり、呼吸が浅くなっていたが、それさえも意識の外に追いやって、私は書き続けた。
そしてついに、主人公の「絶望」のクライマックスを書き終えた瞬間……一気に全身の力が抜けていった。深い息が自然と漏れて、私はようやく現実に引き戻された。
──書けた。
ゾクゾクとした達成感が、全身を駆け巡る。
アドレナリンが体中に満ちるのを感じながら、落ち着こうとコーヒーに手を伸ばした。カップの隣には、いつの間にかどら焼きが置かれている。私は驚いて広瀬さんの方をを見た。
「どら焼き、ありがとうございます。全然気づきませんでした」
広瀬さんは呆れたように言う。
「その様子だと、カップが空になるたびに私がコーヒーを淹れていたのも気づいてないみたいね」