逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
第40話
翌朝、私はライティングに必要なツールや資料をエディターズバッグに詰め込み、広瀬さんに指定された店へと向かった。それはエルネストEP社から徒歩圏内にある、コワーキングスペースや会議室を兼ね備えたスタイリッシュなカフェだった。
待ち合わせの15分前に到着したのにもかかわらず、広瀬さんはすでに会議室にいた。彼女の手には、春木賢一朗の単行本。
「広瀬さん、お待たせしました」
ウェイターに案内されて会議室に入ると、広瀬さんは腕時計を見て、「ちょっと早いじゃない。会社の経費でコーヒーを飲みながら、読書を楽しんでいたのに」と言った。
「今日も必死に書きますので、どうぞ読書を続けてください」
「そうさせてもらうわ。あなたは見張らなくても真面目に書きそうだから」
そう言ってから、広瀬さんは私の顔をじっと見つめた。
「昨日よりは元気そうに見えるけど、どう?」
実際は、そうでもなかった。
昨日は泣き疲れていたので、友記子とグラタンを食べた後にシャワーを浴び、そのまま眠り込んでしまった。髪を乾かした記憶まではあるが、布団に潜り込んだ後のことは覚えていない。
待ち合わせの15分前に到着したのにもかかわらず、広瀬さんはすでに会議室にいた。彼女の手には、春木賢一朗の単行本。
「広瀬さん、お待たせしました」
ウェイターに案内されて会議室に入ると、広瀬さんは腕時計を見て、「ちょっと早いじゃない。会社の経費でコーヒーを飲みながら、読書を楽しんでいたのに」と言った。
「今日も必死に書きますので、どうぞ読書を続けてください」
「そうさせてもらうわ。あなたは見張らなくても真面目に書きそうだから」
そう言ってから、広瀬さんは私の顔をじっと見つめた。
「昨日よりは元気そうに見えるけど、どう?」
実際は、そうでもなかった。
昨日は泣き疲れていたので、友記子とグラタンを食べた後にシャワーを浴び、そのまま眠り込んでしまった。髪を乾かした記憶まではあるが、布団に潜り込んだ後のことは覚えていない。