逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
第46話
「薫……僕からも、謝りたい」
黙ったまま立ち尽くしている私に、蓮さんがそっと声をかけてきた。
「理央はいつも羽田に到着した後、急に帰国の事後連絡をしてくるんだ。今回も突然連絡があって……。理央を君に紹介したかったんだけど、脚本の邪魔をしたくなくて」
私は蓮さんを見上げた。彼の瞳には不安と切なさがにじんで、少しだけ揺れていた。
「それでも、事情だけでも話しておけばよかった。ごめん」
少しずつ、実感が湧いてきた。同時に疑問も浮かんでくる。
「あっちで寝ると言ったのは……蓮さんの部屋じゃ、なくて?」
理央さんは首を横に振った。
「兄さんがね、薫さんがいつ帰ってきてもいいように、主寝室は使うなって言うんだもん。『絶対、薫は遠慮して、また友達のところに泊まるとか言い出すから』って。だからリビングのカウチベッドを使ってと言われてたの。ひどいよね」
横から蓮さんが口を挟む。
「理央は昔から片付けができなくて、どうやったら短期間であんなに主寝室を荒らせるのか、不思議なくらいなんだ。今回はリビングが、とても、非常に、荒らされているけどね」
黙ったまま立ち尽くしている私に、蓮さんがそっと声をかけてきた。
「理央はいつも羽田に到着した後、急に帰国の事後連絡をしてくるんだ。今回も突然連絡があって……。理央を君に紹介したかったんだけど、脚本の邪魔をしたくなくて」
私は蓮さんを見上げた。彼の瞳には不安と切なさがにじんで、少しだけ揺れていた。
「それでも、事情だけでも話しておけばよかった。ごめん」
少しずつ、実感が湧いてきた。同時に疑問も浮かんでくる。
「あっちで寝ると言ったのは……蓮さんの部屋じゃ、なくて?」
理央さんは首を横に振った。
「兄さんがね、薫さんがいつ帰ってきてもいいように、主寝室は使うなって言うんだもん。『絶対、薫は遠慮して、また友達のところに泊まるとか言い出すから』って。だからリビングのカウチベッドを使ってと言われてたの。ひどいよね」
横から蓮さんが口を挟む。
「理央は昔から片付けができなくて、どうやったら短期間であんなに主寝室を荒らせるのか、不思議なくらいなんだ。今回はリビングが、とても、非常に、荒らされているけどね」