逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
第47話
蓮さんのテラスハウスの、リビングへつながるガラス戸を開けた瞬間、私は息をのんで立ちすくんだ。
「……こ、これは」
さっき、蓮さんは「とても、非常に、荒らされている」と言っていたけれど……私の想像をはるかに超えていた。
普段はシンプルできれいに整えられていた空間が……まるですべてを塗り替えようとするかのように、理央さんの痕跡で埋め尽くされていた。
カウチはベッドとして広げられ、シーツとブランケットはおそらく理央さんが朝起きたままの状態で、横に跳ね除けられている。羽毛布団も床に落ちてくしゃくしゃになり、さらにその上には、女性ものの服が無造作に積み上げられていた。
一人がけのソファにも分厚い洋書が山のように置かれていて、蓮さんが寛げる場所は、リビングにはなさそうだ。
小型スーツケースがキッチンへの動線を塞ぐように開いたまま置かれ、その上には、カナダへ持ち帰るつもりなのだろう、緑茶や調味料、お菓子といった日本の食材が山積みになっている。スーツケースには到底収まりそうもないけれど、どうするんだろう……。
「……こ、これは」
さっき、蓮さんは「とても、非常に、荒らされている」と言っていたけれど……私の想像をはるかに超えていた。
普段はシンプルできれいに整えられていた空間が……まるですべてを塗り替えようとするかのように、理央さんの痕跡で埋め尽くされていた。
カウチはベッドとして広げられ、シーツとブランケットはおそらく理央さんが朝起きたままの状態で、横に跳ね除けられている。羽毛布団も床に落ちてくしゃくしゃになり、さらにその上には、女性ものの服が無造作に積み上げられていた。
一人がけのソファにも分厚い洋書が山のように置かれていて、蓮さんが寛げる場所は、リビングにはなさそうだ。
小型スーツケースがキッチンへの動線を塞ぐように開いたまま置かれ、その上には、カナダへ持ち帰るつもりなのだろう、緑茶や調味料、お菓子といった日本の食材が山積みになっている。スーツケースには到底収まりそうもないけれど、どうするんだろう……。