逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
第56話
「小腹がすいた」と祐介が呟いたので、蓮さんはグリーン・ルイボスティを淹れて、今朝と同じ大根と柚子のピクルスを小皿に盛り付けて出してくれた。
図々しく食べ物を催促したにも関わらず、祐介は「ほえぇ」と言いながら室内を見回している。
「なんか、超絶シンプルなのにセンスいい部屋っすね。しかも、蓮さん、お茶をいれる所作がもう品格そのものって感じで」
祐介は探るような目を蓮さんに向けて続ける。
「絶対モテる。俺が女ならほっとかない」
「ありがとう」と、蓮さんは礼儀正しく答えた。その控えめな返事からは、この話題に深入りするつもりはないという意志が伝わってくる。
祐介は唇を少し歪め、つまらなそうに肩をすくめた。
……やっぱりおかしい。こんな風に挑発めいた態度を取るなんて、祐介らしくない。私は祐介の横顔を訝しげに見つめながら、ピクルスを一つ口に運んだ。
「うん、やっぱりこれ美味しい」
私の言葉を聞いて、祐介が小皿を覗き込む。
「これ、蓮さんの手作りっすか?」
蓮さんが頷く。「そうだよ、良かったらどうぞ。口に合えばいいけれど」
祐介は一口食べて、目を大きく見開いた。
「やばっ、美味い!」
「蓮さんの料理、美味しいでしょ」
図々しく食べ物を催促したにも関わらず、祐介は「ほえぇ」と言いながら室内を見回している。
「なんか、超絶シンプルなのにセンスいい部屋っすね。しかも、蓮さん、お茶をいれる所作がもう品格そのものって感じで」
祐介は探るような目を蓮さんに向けて続ける。
「絶対モテる。俺が女ならほっとかない」
「ありがとう」と、蓮さんは礼儀正しく答えた。その控えめな返事からは、この話題に深入りするつもりはないという意志が伝わってくる。
祐介は唇を少し歪め、つまらなそうに肩をすくめた。
……やっぱりおかしい。こんな風に挑発めいた態度を取るなんて、祐介らしくない。私は祐介の横顔を訝しげに見つめながら、ピクルスを一つ口に運んだ。
「うん、やっぱりこれ美味しい」
私の言葉を聞いて、祐介が小皿を覗き込む。
「これ、蓮さんの手作りっすか?」
蓮さんが頷く。「そうだよ、良かったらどうぞ。口に合えばいいけれど」
祐介は一口食べて、目を大きく見開いた。
「やばっ、美味い!」
「蓮さんの料理、美味しいでしょ」