逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
第70話
「でもさ、姉ちゃん。そもそも、蓮さんとはどうやって知り合ったの?」
運ばれてきた抹茶パフェのアイスをスプーンですくいながら、祐介が軽い調子で尋ねる。
「……駅で、酔っぱらいに絡まれているところを助けてもらったの」
「マジで!? 蓮さんヒーローじゃん!」
「それはキュンだ! ドラマティックな出会いだ!」
祐介と須賀さんが同時に身を乗り出してきた。その熱量に押されて、私はちょっと照れながら話を続けた。
「怖くて立ち上がれなくなっていた私を見て、蓮さんが膝をついて起こしてくれたの。そのとき目が合って……なんていうか、その、きれいな瞳だなって……」
「なるほど、まるで王子様だ。僕が映画監督なら、バックに壮大なオーケストラを流すシーンだな」
自然と顔がにやけてしまい、慌てて言葉を付け足す。
「まだそのときは好きとかじゃなくて……ただ、素敵な人だなぁって思っただけだからね?」
「薫くん、わかるよ。その状況で助けられたら、怖くてドキドキしているのか、恋してドキドキしているのかわからなくなってしまうよね。まさに吊り橋効果だ」
「姉ちゃん、それで? どうやって付き合うことになったの?」
「──そのときの私、疲れ切っていて……思わずその場で、私と結婚してって言っちゃった……」
運ばれてきた抹茶パフェのアイスをスプーンですくいながら、祐介が軽い調子で尋ねる。
「……駅で、酔っぱらいに絡まれているところを助けてもらったの」
「マジで!? 蓮さんヒーローじゃん!」
「それはキュンだ! ドラマティックな出会いだ!」
祐介と須賀さんが同時に身を乗り出してきた。その熱量に押されて、私はちょっと照れながら話を続けた。
「怖くて立ち上がれなくなっていた私を見て、蓮さんが膝をついて起こしてくれたの。そのとき目が合って……なんていうか、その、きれいな瞳だなって……」
「なるほど、まるで王子様だ。僕が映画監督なら、バックに壮大なオーケストラを流すシーンだな」
自然と顔がにやけてしまい、慌てて言葉を付け足す。
「まだそのときは好きとかじゃなくて……ただ、素敵な人だなぁって思っただけだからね?」
「薫くん、わかるよ。その状況で助けられたら、怖くてドキドキしているのか、恋してドキドキしているのかわからなくなってしまうよね。まさに吊り橋効果だ」
「姉ちゃん、それで? どうやって付き合うことになったの?」
「──そのときの私、疲れ切っていて……思わずその場で、私と結婚してって言っちゃった……」