逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
第15話
その日の朝、リビングと縁側をつなぐテラス窓を開けた瞬間、私は思った。あ、冬が来た、と。
高校卒業まで、長野県の豪雪地帯に住んでいた私は、冬の訪れに敏感だと思う。
もちろん、東京は地元よりもずっと寒さが緩い。だけど、季節の移ろいとともに、空気の変化をはっきりと感じる朝がある。それが今日だった。
「おはよう」シャワーを浴びて長袖シャツを着た蓮さんが、私の隣に来た。並んで外を見る。
「おはよう、蓮さん」私も挨拶を返す。隣に立った蓮さんの精悍な体からふわりと石鹸の香りが漂ってきて、私は少しドキドキした。
「目が覚める気候だね」外の空気を深く吸い込みながら、蓮さんが言う。
「ごめん、寒かった? 毎朝換気をするのが習慣で……」
蓮さんは私の方を見て、「外の空気は気持ちいいから大丈夫」と、柔らかく笑った。
私が蓮さんのテラスハウスで暮らし始めてから、1ヶ月が経とうとしていた。
高校卒業まで、長野県の豪雪地帯に住んでいた私は、冬の訪れに敏感だと思う。
もちろん、東京は地元よりもずっと寒さが緩い。だけど、季節の移ろいとともに、空気の変化をはっきりと感じる朝がある。それが今日だった。
「おはよう」シャワーを浴びて長袖シャツを着た蓮さんが、私の隣に来た。並んで外を見る。
「おはよう、蓮さん」私も挨拶を返す。隣に立った蓮さんの精悍な体からふわりと石鹸の香りが漂ってきて、私は少しドキドキした。
「目が覚める気候だね」外の空気を深く吸い込みながら、蓮さんが言う。
「ごめん、寒かった? 毎朝換気をするのが習慣で……」
蓮さんは私の方を見て、「外の空気は気持ちいいから大丈夫」と、柔らかく笑った。
私が蓮さんのテラスハウスで暮らし始めてから、1ヶ月が経とうとしていた。