知らずに双子パパになっていた御曹司社長は、愛する妻子を溺愛したい
第九章 澄清
大聖堂の鐘の音が鳴り響く。
晴天の下、白亜のチャペルに心地よい風が吹き渡る。
上質な生地を贅沢に使ったクラシカルで洗練された王道のウェディングドレス。純白の光沢が輝き、ウェストから裾にかけての大きなフリルが印象的だ。
チャペルの扉がゆっくりと開くと、中にいた参列者たちから感嘆の声が上がった。
正面にはステンドグラスが輝く幻想的な空間と祭壇。パイプオルガンの生演奏が、神秘的な雰囲気を一層引きだしている。
中に入ると、黒留袖姿のお母さんが待っていて、これまでの思いを込めるようにゆっくりとベールダウンしてくれる。ただそれだけのことなのに、もう涙が溢れて止まらなくなりそうだった。
必死に気持ちを整え、ベールダウンを終えた私を待つのは、シルバーグレーのタキシードを着た高御堂さん。秀麗な面立ちに王子様のようなタキシード姿は圧巻だった。
ベールダウンを終えたお母さんは、スタッフから亡くなったお父さんの写真を受け取る。
お父さんに見守られながら、高御堂さんの手を取り、バージンロードを歩く。
参列者の中には、やどりき園の職員の方々やその子供たち。そして施設を卒業した子もたくさん来てくれた。彼らはめいめいに祝福の声を投げかけてくれる。見慣れた顔の横を通り過ぎるだけで感謝の気持ちが溢れて、胸いっぱいだった。
晴天の下、白亜のチャペルに心地よい風が吹き渡る。
上質な生地を贅沢に使ったクラシカルで洗練された王道のウェディングドレス。純白の光沢が輝き、ウェストから裾にかけての大きなフリルが印象的だ。
チャペルの扉がゆっくりと開くと、中にいた参列者たちから感嘆の声が上がった。
正面にはステンドグラスが輝く幻想的な空間と祭壇。パイプオルガンの生演奏が、神秘的な雰囲気を一層引きだしている。
中に入ると、黒留袖姿のお母さんが待っていて、これまでの思いを込めるようにゆっくりとベールダウンしてくれる。ただそれだけのことなのに、もう涙が溢れて止まらなくなりそうだった。
必死に気持ちを整え、ベールダウンを終えた私を待つのは、シルバーグレーのタキシードを着た高御堂さん。秀麗な面立ちに王子様のようなタキシード姿は圧巻だった。
ベールダウンを終えたお母さんは、スタッフから亡くなったお父さんの写真を受け取る。
お父さんに見守られながら、高御堂さんの手を取り、バージンロードを歩く。
参列者の中には、やどりき園の職員の方々やその子供たち。そして施設を卒業した子もたくさん来てくれた。彼らはめいめいに祝福の声を投げかけてくれる。見慣れた顔の横を通り過ぎるだけで感謝の気持ちが溢れて、胸いっぱいだった。