超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する
第26話 会いたいのに会えない
「やっぱりこっちにいたか」
テラスとアイリが中央施設の食堂で昼食を食べているのを見つけ、タキノリは声をかけた。
「探したぜ」
「あ、タキノリ、こんにちは~」
手を上げてにこやかに挨拶するテラス。
アイリもそれに習った。
「探したって、テラスのこと?」
アイリが聞く。
「ああ、ま、確認っつーか、なんつーか」
「なに?」
「何か理由があるんだろうけどさ」
「早く本題に入りなさいよ」
アイリが急かす。
「あのさ、アンセムさんとミユウさんのヨリが戻ったってのは、何かの作戦か?」
「……は?」
「はあ!?」
テラスは目が点。
アイリは驚愕の声を上げた。
「なんだ、知らねーの?もしかして」
「え~と、なんにも知らないんだけど、どういうこと?」
「今物凄い勢いで広まってるぜ。アンセムさんとミユウさんが復縁したって話。
実際、さっき寮の食堂で2人が一緒なの見てきたんだ」
「そ、そうなんだ…」
「なによそれ!」
いきり立つアイリ。
「テラス、アンセムから何か聞いてないの?」
「うん。だけど、私朝から部屋にいなかったし、もしかしたら電話くれてたかも」
「別に、テラスとアンセムさんが別れたわけじゃねーよな」
「あったりまえでしょ!」
「うん。しばらく会わないようにしようってことにはなってるけど」
「なんだそりゃ」
「ちょっとテラス、なによそれ、初耳よ」
テラスは嫌がらせの事実をアンセムに知られてしまったこと、噂を沈静化させるために2週間会うのを控えようと言われたことを2人に説明した。
テラスとアイリが中央施設の食堂で昼食を食べているのを見つけ、タキノリは声をかけた。
「探したぜ」
「あ、タキノリ、こんにちは~」
手を上げてにこやかに挨拶するテラス。
アイリもそれに習った。
「探したって、テラスのこと?」
アイリが聞く。
「ああ、ま、確認っつーか、なんつーか」
「なに?」
「何か理由があるんだろうけどさ」
「早く本題に入りなさいよ」
アイリが急かす。
「あのさ、アンセムさんとミユウさんのヨリが戻ったってのは、何かの作戦か?」
「……は?」
「はあ!?」
テラスは目が点。
アイリは驚愕の声を上げた。
「なんだ、知らねーの?もしかして」
「え~と、なんにも知らないんだけど、どういうこと?」
「今物凄い勢いで広まってるぜ。アンセムさんとミユウさんが復縁したって話。
実際、さっき寮の食堂で2人が一緒なの見てきたんだ」
「そ、そうなんだ…」
「なによそれ!」
いきり立つアイリ。
「テラス、アンセムから何か聞いてないの?」
「うん。だけど、私朝から部屋にいなかったし、もしかしたら電話くれてたかも」
「別に、テラスとアンセムさんが別れたわけじゃねーよな」
「あったりまえでしょ!」
「うん。しばらく会わないようにしようってことにはなってるけど」
「なんだそりゃ」
「ちょっとテラス、なによそれ、初耳よ」
テラスは嫌がらせの事実をアンセムに知られてしまったこと、噂を沈静化させるために2週間会うのを控えようと言われたことを2人に説明した。