超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

第29話　彼女に拒否された美男子は大いに腐る

たった１日であっという間に復縁の噂が広まり、アンセムは驚いていた。
のんびり構えていたが、早くテラスに伝えなければ誤解されるかもしれない。
しかし、昼食をミユウと食べ、部屋に戻りテラスに再び電話をしたがやっぱり繋がらない。
夕食までずっと部屋で待機していようと思っていたが、その後カイに手伝いを頼まれてしまい、結局ずっと図書館にいる羽目になってしまった。

終わってから部屋に戻り、もう一度テラスに電話をかけたが、やっぱりつながらない。
夕食もミユウと食べる約束をしていたため、時間通り迎えに行った。
このタイミングでテラスはアンセムの部屋を訪れ、別の部屋に引きずり込まれてしまう。

テラスと連絡が取れずに焦るアンセム。
ミユウとの食事を素早く済ませ、急いで部屋に戻りもう一度電話をかけるが、やはりつながらない。

「おかしいな…」

時間は８時だった。
普段ならテラスは部屋にいる時間だ。
アイリの部屋だろうか。
アンセムはアイリに電話をかけた。しかし繋がらない。
このとき、アイリはライキスの部屋にいたのだ。
１５分おきにテラスに電話をかけるアンセム。嫌に不安な気持ちになった。
やっと電話が繋がったののは、９時を過ぎたころだった。

ルイザに部屋まで送られ、テラスが礼を言って部屋に入ると、ほぼ同時に電話のベルが鳴った。
テラスは慌てて受話器を取る。
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