超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する
第31話 天才は平凡女のために立ち回る
今日は立食会。
ルイザが同行してテラスを部屋に引きずり込んだ女たちの面通しをしてくれる日だ。
昨日1日ダラダラと過ごしたテラスは、鬱々とした気持ちを今日も引きずっていた。
幸い顔の腫れはすっかり治り、いつも通りの顔に戻っている。
本当ならば、すぐにでもアンセムに会いにいくべきところなのだろうが、テラスの勇気は昨日ですっかりなくなってしまった。
今日は就業教育の授業がある。
アンセムからは元々2週間会うのを控えようと言われたのだ。
だから、大人しくしていよう。
そうやって自分に言い訳していることに、テラスは気付かない。
アイリと朝食を食べた後、中央施設の教室へテラスは移動した。
「テラス、どうなってるんだよ」
教室に入ると、待ってましたとばかりにシンが話しかけてきた。
「おはよう、シン。早いね~」
「おう、って、挨拶なんかどーでもいーぜ。
あの色男とミユウさんが復縁したって噂、知らねーのかよ」
「ああ、それね。知ってるよ」
「どういうことだ?まさか、おまえら別れたのか?」
「違う違う」
手をパタパタと振って否定するテラス。
「やっぱり。違うと思ってたよ」
アンセムの態度を見ていれば、テラスと別れるなどはあり得ないと思うシン。
「じゃあ、なんなんだよ」
「シンには関係ないことだよ」
今のテラスに説明する気力はなかった。
アンセムの話をすると、泣きそうになるかもしれない。
話を聞きたそうなシンに構わず、テラスは席に座ると参考書を開いた。
もう一度今日授業で行うページを読み返したかった。
ルイザが同行してテラスを部屋に引きずり込んだ女たちの面通しをしてくれる日だ。
昨日1日ダラダラと過ごしたテラスは、鬱々とした気持ちを今日も引きずっていた。
幸い顔の腫れはすっかり治り、いつも通りの顔に戻っている。
本当ならば、すぐにでもアンセムに会いにいくべきところなのだろうが、テラスの勇気は昨日ですっかりなくなってしまった。
今日は就業教育の授業がある。
アンセムからは元々2週間会うのを控えようと言われたのだ。
だから、大人しくしていよう。
そうやって自分に言い訳していることに、テラスは気付かない。
アイリと朝食を食べた後、中央施設の教室へテラスは移動した。
「テラス、どうなってるんだよ」
教室に入ると、待ってましたとばかりにシンが話しかけてきた。
「おはよう、シン。早いね~」
「おう、って、挨拶なんかどーでもいーぜ。
あの色男とミユウさんが復縁したって噂、知らねーのかよ」
「ああ、それね。知ってるよ」
「どういうことだ?まさか、おまえら別れたのか?」
「違う違う」
手をパタパタと振って否定するテラス。
「やっぱり。違うと思ってたよ」
アンセムの態度を見ていれば、テラスと別れるなどはあり得ないと思うシン。
「じゃあ、なんなんだよ」
「シンには関係ないことだよ」
今のテラスに説明する気力はなかった。
アンセムの話をすると、泣きそうになるかもしれない。
話を聞きたそうなシンに構わず、テラスは席に座ると参考書を開いた。
もう一度今日授業で行うページを読み返したかった。