超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

第5話 自然に想い合えるパートナーと出会いたい

午前中の授業が終わったとたんに、シンはテラスの席に来た。

「朝の話の続き、しよーぜ」

「リリアと食べるんだけど」

リリアはテラスと同じく第三寮で同学年のクラスメイトである。

「な～に？またテラス困らせてるの？」

リリアがテラスの席にきた。

「別に、困らせてねーよ」

「なんだ？またシンが駄々こねてるのかい？」

更にセイラスも加わる。
セイラスはテラスの１つ上で、別棟の寮生である。
テラス、シン、リリア、セイラスの４人は、先日グループを組んで実験をした仲間だ。

「またって何だよ」

不貞腐れるシン。

「じゃあ、みんなでお昼行く？」

テラスが提案した。

「いいわよ」

「僕もオーケー」

「………」

リリアとセイラスは快く同意し、シンは何も言わなかったが拒否もしなかった。
ということで、４人で中央施設の食堂へ向かう。

「４人揃うの、なんだか久しぶりね」

「実験レポート、来週にはみんなのが読めるらしいぞ」

「わ、楽しみ！」　

「………」

２週間ぶりに顔を合わせ、会話を弾ませるリリアとセイラスとテラス。
シンは朝の話の続きをテラスから聞きたかったが、他の２人に茶化されるのが嫌で黙っていた。