超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する
第40話 仲直りと甘いキス
手を握り歩くアンセムとテラス。当然すれ違う人に注目された。
「え~と、アンセム?」
せめて手を離してくれればいいのに。
などと思ってしまうテラスだが、それを口に出せる雰囲気ではなかった。
今までひた隠しにしてきたというのに、一体どういうつもりなのだろうか。
アンセムの顔を見たが、真っ直ぐ前だけを向いており、心中を計ることができない。
アンセムはテラスの手を引きずんずん歩いた。
テラスも半ば小走りになって必死について行く。
あ、また振り向かれてしまった。
そういうことには動揺するが、繋がれた手から伝わるぬくもりは嫌ではなかった。
やっとアンセムの部屋へ辿りつく。
アンセムは鍵を開け、テラスを中へ入れ、再び鍵をかけた。
そして、やっと握っていた手を離してくれた。
「ごめん、強引なことをして」
不安そうなアンセム。
なぜ、そんな顔をするのだろうか。
「ううん、大丈夫」
不安なのはテラスも同じだった。
閉められたドアの前から動けない。
話ってなんだろう。良くない話だろうか。
「テラス、とりあえず座らないか?
もし、オレが恐ければ、鍵を開けておいてくれればいいから」
そう言ってアンセムはソファに座った。
テラスは鍵には手をつけず、アンセムの向かいのソファに座る。
恐くないと言えば嘘になるかもしれない。でも、逃げ出すつもりはなかった。
しばらく無言で向かい合う2人。
「え~と、アンセム?」
せめて手を離してくれればいいのに。
などと思ってしまうテラスだが、それを口に出せる雰囲気ではなかった。
今までひた隠しにしてきたというのに、一体どういうつもりなのだろうか。
アンセムの顔を見たが、真っ直ぐ前だけを向いており、心中を計ることができない。
アンセムはテラスの手を引きずんずん歩いた。
テラスも半ば小走りになって必死について行く。
あ、また振り向かれてしまった。
そういうことには動揺するが、繋がれた手から伝わるぬくもりは嫌ではなかった。
やっとアンセムの部屋へ辿りつく。
アンセムは鍵を開け、テラスを中へ入れ、再び鍵をかけた。
そして、やっと握っていた手を離してくれた。
「ごめん、強引なことをして」
不安そうなアンセム。
なぜ、そんな顔をするのだろうか。
「ううん、大丈夫」
不安なのはテラスも同じだった。
閉められたドアの前から動けない。
話ってなんだろう。良くない話だろうか。
「テラス、とりあえず座らないか?
もし、オレが恐ければ、鍵を開けておいてくれればいいから」
そう言ってアンセムはソファに座った。
テラスは鍵には手をつけず、アンセムの向かいのソファに座る。
恐くないと言えば嘘になるかもしれない。でも、逃げ出すつもりはなかった。
しばらく無言で向かい合う2人。