超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する
第41話 美男子は悟りを開く
シャワーを浴びながら、アンセムは自分を落ち着かせようとしていた。
テラスと結ばれる日は遠のいたと諦めていたのに、まさかの展開である。
今日のテラスはどうしたことか、自分を求め拒まなかった。
(夢じゃないよな…)
あまりの現実感のなさに、自信がなくなるアンセム。
テラスは気付いていないようだが、アンセムの体はずっと興奮し反応していた。
これからついにテラスを抱けるのだ。
今まで頭の中で何度もテラスとのセックスを妄想した。
だけど、想像の中でもテラスは手厳しい。
頭の中で自分の胸に納まっていたテラスは別人のようで、当然ながらリアリティの欠片もなかった。
今日、自分のキスを受け入れ、その先まで望んでくれたテラスは、自分の想像を粉々に砕く。
あまりにも可愛くて、振り回されるばかりだ。
とにかく、優しくしてあげなければ。
少しクールダウンしたくて、アンセムは逸る気を抑えて長めにシャワーを浴びるのだった。
シャワーを終え、アンセムは体を拭いて少し考えた。
このまま部屋へ戻ったら、テラスはまた慌てるだろう。
どうせまた脱ぐのだが、とりあえず衣服は身につけた。
テラスはどんな顔をして待っているだろうか。
ガチガチに緊張しているに違いない。
でも、それはアンセムも同じだった。
セックスにこれほど緊張したことが今まであっただろうか。
高鳴る胸を抑えて、アンセムは部屋に戻った。
しかし、である。
「あれ………?」
テラスが見当たらない。
一瞬頭が真っ白になるアンセム。
これは一体どういうことだ?
一応部屋を見渡して見る。
そう広くはないので、隠れていればすぐにわかるだろうし、今この状況で、テラスが隠れる必要性など皆無だ。
アンセムは部屋のドアノブを見た。
鍵が開いたままになっている。
「………」
それでも、現実を理解するのに少し時間がかかった。
もしかして。
逃げた………のか?
テラスと結ばれる日は遠のいたと諦めていたのに、まさかの展開である。
今日のテラスはどうしたことか、自分を求め拒まなかった。
(夢じゃないよな…)
あまりの現実感のなさに、自信がなくなるアンセム。
テラスは気付いていないようだが、アンセムの体はずっと興奮し反応していた。
これからついにテラスを抱けるのだ。
今まで頭の中で何度もテラスとのセックスを妄想した。
だけど、想像の中でもテラスは手厳しい。
頭の中で自分の胸に納まっていたテラスは別人のようで、当然ながらリアリティの欠片もなかった。
今日、自分のキスを受け入れ、その先まで望んでくれたテラスは、自分の想像を粉々に砕く。
あまりにも可愛くて、振り回されるばかりだ。
とにかく、優しくしてあげなければ。
少しクールダウンしたくて、アンセムは逸る気を抑えて長めにシャワーを浴びるのだった。
シャワーを終え、アンセムは体を拭いて少し考えた。
このまま部屋へ戻ったら、テラスはまた慌てるだろう。
どうせまた脱ぐのだが、とりあえず衣服は身につけた。
テラスはどんな顔をして待っているだろうか。
ガチガチに緊張しているに違いない。
でも、それはアンセムも同じだった。
セックスにこれほど緊張したことが今まであっただろうか。
高鳴る胸を抑えて、アンセムは部屋に戻った。
しかし、である。
「あれ………?」
テラスが見当たらない。
一瞬頭が真っ白になるアンセム。
これは一体どういうことだ?
一応部屋を見渡して見る。
そう広くはないので、隠れていればすぐにわかるだろうし、今この状況で、テラスが隠れる必要性など皆無だ。
アンセムは部屋のドアノブを見た。
鍵が開いたままになっている。
「………」
それでも、現実を理解するのに少し時間がかかった。
もしかして。
逃げた………のか?