超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する
第44話 あざと女は美男子を忘れたくて勉強に打ち込む
「そっか…。そういうことよね…」
図書館に来たナミルは、アンセムとテラスの姿を見て気持ちが少し塞いだ。
2人が仲直りをしたということは、再び図書館でツーショットを見なければならないということでもある。
ほんの少しだけ、以前よりは気持ちの整理がついてきたのだが、それでも直視するのはまだ辛い。
ナミルは早足で2人の前を通り過ぎた。
そのまま生物学のコーナーまで行き、メモを取り出した。
そこには、3冊の本のタイトル名と著者が書かれている。
実は、シンに指示された本である。
結局あれからシンに生物学を教えてもらっているのだ。
語調は強いし、ムカツク発言も多いし、ストレスが溜まるのだが、それでもシンの教え方はとてもわかりやすい。
今シンの講義を失ったら、ナミルは完全に授業についていけなくなる。
それがわかっているから、止めるわけにはいかないのである。
ちなみに、シンには素で接しているので、しっかり言い返している。
余計に疲れるが、あんな気分の悪い男に気を使うのはまっぴらなナミルだった。
ナミルは3冊を探し、手に取るとカウンターに戻った。
アンセムとテラスの姿がなくなっていたので、ホッとするナミル。
「お願いします」
本をカウンターにいるカイに渡す。
受け取って処理をするカイ。
「あの2人、もう帰ったんですか?」
「ああ」
「すっかりラブラブですか?」
「んん?」
カイは処理を終えるとナミルをしげしげと見た。
図書館に来たナミルは、アンセムとテラスの姿を見て気持ちが少し塞いだ。
2人が仲直りをしたということは、再び図書館でツーショットを見なければならないということでもある。
ほんの少しだけ、以前よりは気持ちの整理がついてきたのだが、それでも直視するのはまだ辛い。
ナミルは早足で2人の前を通り過ぎた。
そのまま生物学のコーナーまで行き、メモを取り出した。
そこには、3冊の本のタイトル名と著者が書かれている。
実は、シンに指示された本である。
結局あれからシンに生物学を教えてもらっているのだ。
語調は強いし、ムカツク発言も多いし、ストレスが溜まるのだが、それでもシンの教え方はとてもわかりやすい。
今シンの講義を失ったら、ナミルは完全に授業についていけなくなる。
それがわかっているから、止めるわけにはいかないのである。
ちなみに、シンには素で接しているので、しっかり言い返している。
余計に疲れるが、あんな気分の悪い男に気を使うのはまっぴらなナミルだった。
ナミルは3冊を探し、手に取るとカウンターに戻った。
アンセムとテラスの姿がなくなっていたので、ホッとするナミル。
「お願いします」
本をカウンターにいるカイに渡す。
受け取って処理をするカイ。
「あの2人、もう帰ったんですか?」
「ああ」
「すっかりラブラブですか?」
「んん?」
カイは処理を終えるとナミルをしげしげと見た。