超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する
第47話 失恋にピリオドを打つ
次の日、ナミルは図書館を訪れると、アンセムがカウンターに座っていた。
一瞬心臓が跳ねたが、すぐに落ち着くを取り戻すナミル。
久しぶりに自分からアンセムに話しかけた。
「またカイさんに頼まれたんですか?」
アンセムは顔を上げた。
「こんにちは」
ナミルは挨拶をする。
「こんにちは。カイさんは今日会議なんだ。その間だけね」
「テラスさんはいないんですか?」
「テラスは授業だよ」
今までナミルは露骨に避けていたというのに、アンセムはそんなことがなかったかのように、自然に今まで通り接してくれる。
ナミルはほんの少しだけ胸がキュっとした。
「昨日は本当に驚きました。可愛いじゃないですか。テラスさん」
「そうだな」
テラスを思っているのだろう。
アンセムの表情は優しい。
「だけど、あんなに目立ったら、他の男の人がテラスさんを狙うかも知れませんよ。大丈夫です?」
「それは困るな。だから、できる限り一緒にいたいと思うよ」
「………」
自分に言われたわけじゃないのに、ナミルは赤面してしまう。
「愛されてますね、テラスさん」
「オレの全力だよ」
「身も心も捧げるって感じですね」
「まぁ…ね」
歯切れの悪いあいづちを打つアンセム。
「あれ?なんか急にテンション下がりました?」
「そんなことはないよ」
すぐに普段の笑顔を取り戻したアンセムだが…。
「もしかして、まだ最後までしてないんですか?」
ナミルの質問に、苦虫を噛み潰したような表情をしてしまった。
「信じられない!テラスさんってSですか?で、アンセムさんは実はMとか?」
「おいおい…」
「やっぱりあの人変人ですね」
言いたい事を言うナミル。
今日の自分は少しおかしい。
不機嫌になるかと思いきや、アンセムは苦笑した。
一瞬心臓が跳ねたが、すぐに落ち着くを取り戻すナミル。
久しぶりに自分からアンセムに話しかけた。
「またカイさんに頼まれたんですか?」
アンセムは顔を上げた。
「こんにちは」
ナミルは挨拶をする。
「こんにちは。カイさんは今日会議なんだ。その間だけね」
「テラスさんはいないんですか?」
「テラスは授業だよ」
今までナミルは露骨に避けていたというのに、アンセムはそんなことがなかったかのように、自然に今まで通り接してくれる。
ナミルはほんの少しだけ胸がキュっとした。
「昨日は本当に驚きました。可愛いじゃないですか。テラスさん」
「そうだな」
テラスを思っているのだろう。
アンセムの表情は優しい。
「だけど、あんなに目立ったら、他の男の人がテラスさんを狙うかも知れませんよ。大丈夫です?」
「それは困るな。だから、できる限り一緒にいたいと思うよ」
「………」
自分に言われたわけじゃないのに、ナミルは赤面してしまう。
「愛されてますね、テラスさん」
「オレの全力だよ」
「身も心も捧げるって感じですね」
「まぁ…ね」
歯切れの悪いあいづちを打つアンセム。
「あれ?なんか急にテンション下がりました?」
「そんなことはないよ」
すぐに普段の笑顔を取り戻したアンセムだが…。
「もしかして、まだ最後までしてないんですか?」
ナミルの質問に、苦虫を噛み潰したような表情をしてしまった。
「信じられない!テラスさんってSですか?で、アンセムさんは実はMとか?」
「おいおい…」
「やっぱりあの人変人ですね」
言いたい事を言うナミル。
今日の自分は少しおかしい。
不機嫌になるかと思いきや、アンセムは苦笑した。