超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する
第9話 ご機嫌彼氏とミニデート
中央施設は基本的に17時に全て閉まる。今は既に16時半だ。
寮に戻りたいが、人目が気になる。
部屋に誘いたいアンセムだが、2日前の反応から拒否されることは容易に推測できた。
とりあえず、話しながら寮を目指して歩くことにする。
「それ、お見合いの時のワンピースじゃないか?」
「そうだよ。よく覚えてたね」
テラスは感心する。
「テラスのスカート姿はあのときだけだったし、対面した時のインパクトが強かったからね。忘れられないよ」
「インパクト強かったって、何?」
なんとなくひっかかるテラス。
「何って、第一声が『なかったことにして良いから』だもんな。強烈だったよ」
「そうかな?」
「自覚のないところが、テラスらしいな」
そんな些細な事を話しながら、第三寮の敷地に戻ってきた2人。
アンセムは寮には入らず、外を歩き続けた。
「あれ?戻らないの?」
「ああ。もう少し一緒にいよう」
「それはいいけど、どこに行くの?」
「着いてからのお楽しみ」
寮の壁面に沿った道を少し歩くと、小さな公園のような場所があった。
色々な花が咲いており、可愛らしいベンチが置いてある。周囲には木が植えられ、落ち着いた雰囲気だ。
寮に戻りたいが、人目が気になる。
部屋に誘いたいアンセムだが、2日前の反応から拒否されることは容易に推測できた。
とりあえず、話しながら寮を目指して歩くことにする。
「それ、お見合いの時のワンピースじゃないか?」
「そうだよ。よく覚えてたね」
テラスは感心する。
「テラスのスカート姿はあのときだけだったし、対面した時のインパクトが強かったからね。忘れられないよ」
「インパクト強かったって、何?」
なんとなくひっかかるテラス。
「何って、第一声が『なかったことにして良いから』だもんな。強烈だったよ」
「そうかな?」
「自覚のないところが、テラスらしいな」
そんな些細な事を話しながら、第三寮の敷地に戻ってきた2人。
アンセムは寮には入らず、外を歩き続けた。
「あれ?戻らないの?」
「ああ。もう少し一緒にいよう」
「それはいいけど、どこに行くの?」
「着いてからのお楽しみ」
寮の壁面に沿った道を少し歩くと、小さな公園のような場所があった。
色々な花が咲いており、可愛らしいベンチが置いてある。周囲には木が植えられ、落ち着いた雰囲気だ。