超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する
第11話 難解な彼女に美男子は苦悩する
アンセムとテラスは品種改良の畑に来ていた。
ここは、アンセムが専攻する品種改良の研究のために設けられている場所だ。
アンセムが担当する植物の経過観察が目的ではあったが、植物全般が好きなテラスにとっては、いるだけで楽しい場所である。
アンセムが記録をつけている間、テラスは植物を見て楽しんでいた。
ここにある植物達は、まだ新種と認定される前のものばかりで、テラスにとって興味深くワクワクするものだった。
テラスがここへ来るのは3度目である。
最初はアンセムとお見合いをした後に誘われて。
2度目はアンセムに告白され、その答えを出す前に。
そして3度目が今日である。
記録が終わったアンセムは、テラスから質問攻めを受けていた。
アンセムは面倒臭がることなく、丁寧に1つ1つ答えていたが、さすがに疲れてしまった。
「さて、少し休憩だ」
畑の中にある小川のほとりにアンセムは腰をおろした。
テラスもとことこと近づき、隣に座る。
「やっぱりここ、すっごく楽しい」
知的探究心が満たされて、テラスは少し興奮気味だ。
「喜んでもらえて良かったよ」
そんなテラスを優しく見つめるアンセム。
「植物って本当に奥が深いよね。
今は薬草学で手一杯だけど、もっともっと頭が良かったら、色々勉強したかったな」
「テラスは卒寮後の希望は研究所だったな」
「うん。追求していくと、やっぱりそうなるんだよね。
だけど、採用されるかどうかは別の話だから、しっかり勉強しないとだね」
「テラスなら、良い研究者になるだろうね。植物への愛情が深いから」
「そう?なんか、そう言われるの嬉しい」
えへへ、とテラスははにかんだ。
ここは、アンセムが専攻する品種改良の研究のために設けられている場所だ。
アンセムが担当する植物の経過観察が目的ではあったが、植物全般が好きなテラスにとっては、いるだけで楽しい場所である。
アンセムが記録をつけている間、テラスは植物を見て楽しんでいた。
ここにある植物達は、まだ新種と認定される前のものばかりで、テラスにとって興味深くワクワクするものだった。
テラスがここへ来るのは3度目である。
最初はアンセムとお見合いをした後に誘われて。
2度目はアンセムに告白され、その答えを出す前に。
そして3度目が今日である。
記録が終わったアンセムは、テラスから質問攻めを受けていた。
アンセムは面倒臭がることなく、丁寧に1つ1つ答えていたが、さすがに疲れてしまった。
「さて、少し休憩だ」
畑の中にある小川のほとりにアンセムは腰をおろした。
テラスもとことこと近づき、隣に座る。
「やっぱりここ、すっごく楽しい」
知的探究心が満たされて、テラスは少し興奮気味だ。
「喜んでもらえて良かったよ」
そんなテラスを優しく見つめるアンセム。
「植物って本当に奥が深いよね。
今は薬草学で手一杯だけど、もっともっと頭が良かったら、色々勉強したかったな」
「テラスは卒寮後の希望は研究所だったな」
「うん。追求していくと、やっぱりそうなるんだよね。
だけど、採用されるかどうかは別の話だから、しっかり勉強しないとだね」
「テラスなら、良い研究者になるだろうね。植物への愛情が深いから」
「そう?なんか、そう言われるの嬉しい」
えへへ、とテラスははにかんだ。