超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する
第3話 美男子は最愛の彼女に指導する
「静かになったね。帰ったのかな?」
テラスが戸を少し開けて外の様子を伺うと「もう大丈夫だぞ」と、カイが教えてくれた。
テラスとアンセムは部屋を出る。
シンとテラスは薬学を専攻する仲間だ。
テラスは普段なら逃げないのだが、シンがユキに付きまとわれていると巻き込まれるので、速やかに逃げるようにしている。
なかなか薄情である。
「良かった。じゃ、早速やろっか」
テラスは笑顔でアンセムに言った。
アンセムも笑顔で頷いた。
2人は担当する棚を決めて、分担して本をカートに乗せ、新書を並べていく。
慣れたもので、2時間ほどで作業は終わった。
「アンセムは、今日これから予定があるんだよね?」
以前から聞いていたことを確認するテラス。
「ああ。就業教育のメンバーと打ち合わせがあるんだ」
「お昼ご飯もダメだったんだっけ?」
「ああ・・・、食堂が集合場所なんだ」
「そっか」
テラスはちょっとガッカリした。
もう少し一緒にいたかったのに。
「私、明日と明後日が集中授業日なんだよね」
「そうか。オレは明々後日だ」
「う~ん、予定が合わないね。次会えるのは4日後かな。ちょっと先だね」
アンセムは困ったようにテラスを見つめた。
「ま、仕方ないか」
あっさりテラスは気分を切り替える。
「私、この後もここで本読もっと」
そんなテラスの手をアンセムは握った。
テラスが戸を少し開けて外の様子を伺うと「もう大丈夫だぞ」と、カイが教えてくれた。
テラスとアンセムは部屋を出る。
シンとテラスは薬学を専攻する仲間だ。
テラスは普段なら逃げないのだが、シンがユキに付きまとわれていると巻き込まれるので、速やかに逃げるようにしている。
なかなか薄情である。
「良かった。じゃ、早速やろっか」
テラスは笑顔でアンセムに言った。
アンセムも笑顔で頷いた。
2人は担当する棚を決めて、分担して本をカートに乗せ、新書を並べていく。
慣れたもので、2時間ほどで作業は終わった。
「アンセムは、今日これから予定があるんだよね?」
以前から聞いていたことを確認するテラス。
「ああ。就業教育のメンバーと打ち合わせがあるんだ」
「お昼ご飯もダメだったんだっけ?」
「ああ・・・、食堂が集合場所なんだ」
「そっか」
テラスはちょっとガッカリした。
もう少し一緒にいたかったのに。
「私、明日と明後日が集中授業日なんだよね」
「そうか。オレは明々後日だ」
「う~ん、予定が合わないね。次会えるのは4日後かな。ちょっと先だね」
アンセムは困ったようにテラスを見つめた。
「ま、仕方ないか」
あっさりテラスは気分を切り替える。
「私、この後もここで本読もっと」
そんなテラスの手をアンセムは握った。