超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

第14話 彼女の親友に諭され美男子は反省する

アンセムが夕食から帰ってくると、早速ゲームが始まった。
テラスもライキスも長居をする気は全くなかったが、程良い難易度で４人はすっかりハマッテしまい、気付けば深夜になっていた。

「ちょっと！テラス！寝ないでよ！」

０時を回り、ウトウトするテラスにアイリが喝を入れる。

「あ…ごめん。眠い…」

朝型のテラスはそろそろ限界だ。

「お開きにするか」

ライキスが提案する。

「ダメ！絶対ダメ！ライキスは勝ってるから言えるのよ。まだまだやるんだから！」

負け込んでるアイリは闘志を燃やしていた。

「はい、テラスの番よ」

「じゃぁ、はい」

カードを出すテラス。
目が半分閉じている。
そして、次の番が周ってくる１分足らずでまたウトウトと寝てしまった。

「また寝ちゃってる。テラスってば」

「アイリ、そろそろ帰ろう」

「イヤよ」

「アンセムにも迷惑だろ」

アイリを窘めるライキス。

「オレは構わないけど、テラスがもうダメみたいだな」

正座の姿勢でコックリコックリと、テラスは熟睡に入っていた。