超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する
第17話 それぞれの想い
アンセムが図書館に入ると、騒がしい声が聞こえてきた。
反射的に耳の機能をシャットダウンするアンセム。
見なくてもわかる。シンだ。
しかし、カウンターの側まで来ると、シンの会話の相手がナミルであることがわかった。
「こんにちは。カイさん。来ましたよ」
「おお、アンセム。悪いなぁ」
今日はカイに仕事を頼まれているのである。
「珍しい組み合わせですね」
「そうだな。やかましいことこの上ない組み合わせだ」
うんざりした顔のカイ。
しかし追い出さないのだから、許容しているのだろう。
「とりあえず中に入ってくれ」
カイはアンセムを招き入れると、カウンターに作業中の札を出し、2人で奥の部屋に入った。
「ま、座れ」
「はい」
「今日は前の続きをしてもらおうと思ってる。貸し出しの集計から分析して欲しい。内容は…」
カイはメモを渡して事細かに説明した。
「大丈夫そうか?」
「はい。途中不明な点があれば、その都度カイさんに聞きます」
「ああ。じゃ、よろしくな」
と言って、カイは席を立とうとしたが、思い改まって再び座る。
反射的に耳の機能をシャットダウンするアンセム。
見なくてもわかる。シンだ。
しかし、カウンターの側まで来ると、シンの会話の相手がナミルであることがわかった。
「こんにちは。カイさん。来ましたよ」
「おお、アンセム。悪いなぁ」
今日はカイに仕事を頼まれているのである。
「珍しい組み合わせですね」
「そうだな。やかましいことこの上ない組み合わせだ」
うんざりした顔のカイ。
しかし追い出さないのだから、許容しているのだろう。
「とりあえず中に入ってくれ」
カイはアンセムを招き入れると、カウンターに作業中の札を出し、2人で奥の部屋に入った。
「ま、座れ」
「はい」
「今日は前の続きをしてもらおうと思ってる。貸し出しの集計から分析して欲しい。内容は…」
カイはメモを渡して事細かに説明した。
「大丈夫そうか?」
「はい。途中不明な点があれば、その都度カイさんに聞きます」
「ああ。じゃ、よろしくな」
と言って、カイは席を立とうとしたが、思い改まって再び座る。