【コミカライズ】仕事の出来る悪役令嬢、薄幸王子様を幸せにアップグレードしておきました。
01 薄幸王子様
前世大手商社の会社員だった私は、世話好きだからと、上司からよく新入社員の指導役に抜擢された。
私自身も、その役目を好んでいた。
何故かというと、まっさらな新人に対し仕事を教えてあげられることに喜びを感じていたし、四人姉弟の一番上に産まれていたから、何も知らない子の世話を焼くことに抵抗などは特になかった。
幼い弟や妹のお守りをして、親や周囲にえらいね出来る姉だねと褒められて嬉しかったあの頃に、私の性格の根本部分は形成されてしまったのかもしれない。
そんなこんなで、忙しくもやりがいのある日々は仕事に忙殺されて、女性初の役職付きの仕事にも慣れた。仕事命で突き進み、気がつけば長い間彼氏と言える存在もおらず、三十路を過ぎておひとりさま。
仕事中は心も充実して居るけれど、恋愛に憧れを持つ独身主義でもない私は、新入社員の頃から住み続けていた可もなく不可も無いワンルームで、ふとした瞬間に言葉に出来ないほどの孤独を感じていた。
けれど、今更慣れない恋愛になんて踏み出せず、一人きりの生活は変わらぬまま。
私自身も、その役目を好んでいた。
何故かというと、まっさらな新人に対し仕事を教えてあげられることに喜びを感じていたし、四人姉弟の一番上に産まれていたから、何も知らない子の世話を焼くことに抵抗などは特になかった。
幼い弟や妹のお守りをして、親や周囲にえらいね出来る姉だねと褒められて嬉しかったあの頃に、私の性格の根本部分は形成されてしまったのかもしれない。
そんなこんなで、忙しくもやりがいのある日々は仕事に忙殺されて、女性初の役職付きの仕事にも慣れた。仕事命で突き進み、気がつけば長い間彼氏と言える存在もおらず、三十路を過ぎておひとりさま。
仕事中は心も充実して居るけれど、恋愛に憧れを持つ独身主義でもない私は、新入社員の頃から住み続けていた可もなく不可も無いワンルームで、ふとした瞬間に言葉に出来ないほどの孤独を感じていた。
けれど、今更慣れない恋愛になんて踏み出せず、一人きりの生活は変わらぬまま。
< 1 / 202 >