おてんば男爵令嬢は事故で眠っていた間に美貌の公爵様の妻(女避け)になっていたので土下座させたい

イェルガー視点

アレストはイェルガーの顔を見てぎょっとしていた。

「イェルガー、君ってやつは浮気でもしたのかい?」

友人の第一声に不機嫌になる。

「そんなわけ無いだろう。思いっきり拒否されたんだ。男としてへこむだろ」
「うん。君を殴れるとは奥方はかなり強いな。戦闘経験でもあるのかい?」
「ただの令嬢のはずだ。良い右ストレートだった。いや、話をそらさず聞いてくれ」

アレストが話をそらそうとするので戻す。

「急に迫りすぎたのかもしれない」
「まぁ、修道院に逃げ込まれないように気を付ける事だね」
「最悪の結末だな。そこまでは嫌われていないと思いたい……」
「君はいろいろ女性に好き勝手にされてきたから、自分もそうしても良いと思っているフシがあるからね」
「俺はどうすれば……」

項垂れるイェルガー。

「じゃぁ、こういうのはどうかな――」

アレストはあるアドバイスをした。
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