地の果てに咲く花
〈希空said〉
「桜駒……?」
唇を震わせて、目を見張る桜駒。
その目線の先には2人の男子がいた。
まさか……昔なんかされたとかっ……⁉︎
「……おにい、ちゃんっ……」
「えっ……?」
お兄ちゃん……⁉︎
あの人が……?
全然似てない……。
だけど、やっぱり双子だからかな。
雰囲気がとても似ている。
それよりさっきからずっと、桜駒の様子がおかしい。
ずっと会いたがっていた最愛のお兄ちゃんに会えたのに。
喜ぶどころか動揺して、目を泳がしている。
ああ……そっか。
桜駒は言ってたもんね。