地の果てに咲く花
〈美宵said〉ーmiyoiー
「どれにしようかな〜。ねえっ!桜駒はどーする?」
目の前に座る親友を見る。
ホント、いつ見ても美人だよねえ……。
腰まであるサラサラの黒髪、ぱっちりとした二重に真っ白な肌。
中学に入ってから仲良くなった桜駒はホントに美人である。
「ん〜キャラメルフロートとマドレーヌかなあ」
なかなか可愛いチョイスだな。
「じゃあ、あたしはクリームソーダとモンブランにしよ〜。すみませ〜ん!」
近くにいた店員さんを呼び、メニューを伝える。
「桜駒。そんな少なくていいの?」
「逆にみよはそんな食べて夜ご飯大丈夫なの?」
質問に質問を返されて、はあ……とため息を吐く。
こんなんだからめっちゃウエスト細いんだよ……羨ましい奴め……。
頼んだものが来るまで雑談してると急にプルルルル、という電話音が鳴った。
「あ、私だ〜」
そう言い、桜駒は“応答”の文字を押す。