エリート医務官は女騎士を徹底的に甘やかしたい
6
ガイアと契約結婚することになり、婚約という形を取ってから初めての出勤日。私は騎士団本部で同僚たちに囲まれていた。
「ニーナ!婚約したんだんってな、おめでとう!」
「やっぱりお前とガイア医務官、できてたんだな。まあ、そんな気はしてた」
「ってかお前、前に夜会の警備で一緒だった時、なんで教えてくれなかったんだよ。煌びやかなドレスとか興味ないとか言っちゃって、まるで女として終わってますみたいな雰囲気出してたくせに、実際は結婚にも興味あって、やることやってんじゃないかよ」
おい、トマス。その発言はセクハラとも取れるわよ。ジトッとした目でトマスを見ると、トマスは私の背後を見てわっ!と小さく声を上げる。他の騎士たちもトマスと同じ方向を見て慌てているけど、どうしたの?
不思議に思っていたら、背後からのしっと重みを感じる。あれ?いつの間にか、後ろから抱きつかれている!?え!?
「これはこれは、うちの婚約者がドーモ。いつもお世話になってます。もしかして俺のこと喋ってました?」
私の肩の横にガイアの顔がある。って、何で堂々と後ろから抱きついてるの!?慌てて引き離そうとするけど、ガイアはガッチリと腕を私の肩に巻き付けて離さない。ああ、もう、どうして!?
「婚約、おめでとうございます。まさにお二人のことを話してました。まさかニーナが婚約するなんて驚きましたよ」
「二人とも隠すのがお上手で」
同僚たちがニヤニヤしながらガイアに言うと、ガイアはにっこりしてる。うわぁ、なんか胡散臭い笑み!
「お互いの業務に支障をきたすといけないと思いましてね。でも、婚約したからには公表すべきだと思いまして」
よくもそんな嘘がペラペラと出てくるわね。呆れたようにガイアを横目で見ていると、ガイアが視線に気づいてフッと微笑む。何よ、その余裕そうな微笑みは……!
「ニーナ!婚約したんだんってな、おめでとう!」
「やっぱりお前とガイア医務官、できてたんだな。まあ、そんな気はしてた」
「ってかお前、前に夜会の警備で一緒だった時、なんで教えてくれなかったんだよ。煌びやかなドレスとか興味ないとか言っちゃって、まるで女として終わってますみたいな雰囲気出してたくせに、実際は結婚にも興味あって、やることやってんじゃないかよ」
おい、トマス。その発言はセクハラとも取れるわよ。ジトッとした目でトマスを見ると、トマスは私の背後を見てわっ!と小さく声を上げる。他の騎士たちもトマスと同じ方向を見て慌てているけど、どうしたの?
不思議に思っていたら、背後からのしっと重みを感じる。あれ?いつの間にか、後ろから抱きつかれている!?え!?
「これはこれは、うちの婚約者がドーモ。いつもお世話になってます。もしかして俺のこと喋ってました?」
私の肩の横にガイアの顔がある。って、何で堂々と後ろから抱きついてるの!?慌てて引き離そうとするけど、ガイアはガッチリと腕を私の肩に巻き付けて離さない。ああ、もう、どうして!?
「婚約、おめでとうございます。まさにお二人のことを話してました。まさかニーナが婚約するなんて驚きましたよ」
「二人とも隠すのがお上手で」
同僚たちがニヤニヤしながらガイアに言うと、ガイアはにっこりしてる。うわぁ、なんか胡散臭い笑み!
「お互いの業務に支障をきたすといけないと思いましてね。でも、婚約したからには公表すべきだと思いまして」
よくもそんな嘘がペラペラと出てくるわね。呆れたようにガイアを横目で見ていると、ガイアが視線に気づいてフッと微笑む。何よ、その余裕そうな微笑みは……!