エリート医務官は女騎士を徹底的に甘やかしたい
11
「ニーナ。今日、俺のこと避けてないか?」
その日の夜。夕食を食べ終わり自室に戻ろうとしたところで、ガイアに部屋の前で呼び止められた。
「え?そんなことないよ?」
ガイアにはそう言いましたが、実はそんなことあります。昼間の件があってから、なんだかガイアのことを直視できなくなっていた。でも、気づかれないように私は笑顔を作ってガイアに返事をすると、ガイアは複雑そうな顔で私を見つめている。
「ガイアの気のせいだよ。今日はなんだか疲れたみたいだから、早めに休むね。それじゃ」
ごまかすように手をひらひらさせて部屋に入ろうとすると、その手をガイアに掴まれてそのまま部屋に連れ込まれる。
「えっ、ちょっ!?何!?」
ガイアがドアをバタン!と閉めると、私はドアとガイアの間に挟まれた状態になっていた。な、何?どうしてこうなってるの?ガイアを見上げると、すごく不服そうな顔をしている。
「ガイア?」
「俺、何かニーナの困るようなことしたか?したなら謝りたい。でも、避けられたままじゃ何をしたのかわからないだろ。ちゃんと言ってくれよ」
ガイアの腕が私の顔の横にある。これは完全に壁ドンってやつだ。どこかに逃げ場はないかなと視線をチラチラ動かすと、ガイアに顎を掴まれて顔を固定される。えっ、何!?なんで!?
「目を逸らすな。逃げれると思うなよ。ちゃんと言ってくれるまでこのままだからな」
うう、そういえばガイアってこういう時、すごく頑固なんだった。絶対に譲らない。ああ、どうしたらいいんだろう。言うしかないのかな。でも、言ったところでガイアを困らせるだけだ。私は、ガイアを困らせたいわけじゃない。私はどうしていいのかわからなくて目を伏せる。
「何をそんなに躊躇ってるんだよ、俺には言えないこと?それとも、今日レイムと一緒にいたことと何か関係あるのか?」
レイム、という言葉を聞いた瞬間に、私は思わずガイアの目を見てしまう。ああ、どうして見てしまったんだろう。ガイアの綺麗なイエローグリーンの瞳が一瞬チリッと燃えたように見えた。
その日の夜。夕食を食べ終わり自室に戻ろうとしたところで、ガイアに部屋の前で呼び止められた。
「え?そんなことないよ?」
ガイアにはそう言いましたが、実はそんなことあります。昼間の件があってから、なんだかガイアのことを直視できなくなっていた。でも、気づかれないように私は笑顔を作ってガイアに返事をすると、ガイアは複雑そうな顔で私を見つめている。
「ガイアの気のせいだよ。今日はなんだか疲れたみたいだから、早めに休むね。それじゃ」
ごまかすように手をひらひらさせて部屋に入ろうとすると、その手をガイアに掴まれてそのまま部屋に連れ込まれる。
「えっ、ちょっ!?何!?」
ガイアがドアをバタン!と閉めると、私はドアとガイアの間に挟まれた状態になっていた。な、何?どうしてこうなってるの?ガイアを見上げると、すごく不服そうな顔をしている。
「ガイア?」
「俺、何かニーナの困るようなことしたか?したなら謝りたい。でも、避けられたままじゃ何をしたのかわからないだろ。ちゃんと言ってくれよ」
ガイアの腕が私の顔の横にある。これは完全に壁ドンってやつだ。どこかに逃げ場はないかなと視線をチラチラ動かすと、ガイアに顎を掴まれて顔を固定される。えっ、何!?なんで!?
「目を逸らすな。逃げれると思うなよ。ちゃんと言ってくれるまでこのままだからな」
うう、そういえばガイアってこういう時、すごく頑固なんだった。絶対に譲らない。ああ、どうしたらいいんだろう。言うしかないのかな。でも、言ったところでガイアを困らせるだけだ。私は、ガイアを困らせたいわけじゃない。私はどうしていいのかわからなくて目を伏せる。
「何をそんなに躊躇ってるんだよ、俺には言えないこと?それとも、今日レイムと一緒にいたことと何か関係あるのか?」
レイム、という言葉を聞いた瞬間に、私は思わずガイアの目を見てしまう。ああ、どうして見てしまったんだろう。ガイアの綺麗なイエローグリーンの瞳が一瞬チリッと燃えたように見えた。