初めまして皇帝陛下。どうぞ離婚してくださいませ〜3年放置された花嫁は離婚を突きつける〜
第六章 賭けと初夜
そうして夜がやってきた。
私の部屋に皇帝陛下が訪れた。
帝国皇帝ことヴォルフと、その后である私の部屋は両隣に位置しており、その部屋同士は扉ひとつで繋がっている。その扉を通って、さも当たり前のように皇帝陛下が悠々とした態度でやってきた。緩やかなローブ一枚を羽織った姿で。
彼が私に語りかける。
「お前、私と離婚しようと言ったな。なら、ひとつ条件を設けようじゃないか」
私の部屋に、なんの断りもなく訪れた皇帝陛下がそうおっしゃった。
「条件……ですか?」
私は警戒しながら陛下に向かって答えた。
「ああ、条件だ。一年という期間だ。一年子作りをして子が出来なければ、望みどおり離婚してやろう」
そうして、私はその条件を聞かされ、半ば彼の強引さに流されるがままに彼に抱かれたのだった。
私の部屋に皇帝陛下が訪れた。
帝国皇帝ことヴォルフと、その后である私の部屋は両隣に位置しており、その部屋同士は扉ひとつで繋がっている。その扉を通って、さも当たり前のように皇帝陛下が悠々とした態度でやってきた。緩やかなローブ一枚を羽織った姿で。
彼が私に語りかける。
「お前、私と離婚しようと言ったな。なら、ひとつ条件を設けようじゃないか」
私の部屋に、なんの断りもなく訪れた皇帝陛下がそうおっしゃった。
「条件……ですか?」
私は警戒しながら陛下に向かって答えた。
「ああ、条件だ。一年という期間だ。一年子作りをして子が出来なければ、望みどおり離婚してやろう」
そうして、私はその条件を聞かされ、半ば彼の強引さに流されるがままに彼に抱かれたのだった。