真夜中のおくりもの - お夜食お届けします - 【短編集】
第1夜
9時頃に風呂に入り、
ほこほこした身体でベッドに入ったのに、それからずっとスマートフォンをいじっていたら眠れなくなった。
夜の12時。
世界には憂うつなニュースがあふれている。
アパートの6畳の部屋のカーテンを開けてみたら住宅街の明かりはまばらで、街灯がさびしそうにぽつりぽつりと誰もいない道をオレンジ色に光らせていた。
(スポットライトみたい)
車の音がする。
こんな深夜に起きているひとがいる。
近くのコンビニへ行けば、きっと俺と同じように眠れない誰かに出会える。
(寒いな……)
サッシのすき間から冷たい空気がじわりと忍び込んでくる。明日は雪の予報だった。会社へ行くのに早く家を出ないと、もしかしたら電車が止まってしまうかもしれない。
ほこほこした身体でベッドに入ったのに、それからずっとスマートフォンをいじっていたら眠れなくなった。
夜の12時。
世界には憂うつなニュースがあふれている。
アパートの6畳の部屋のカーテンを開けてみたら住宅街の明かりはまばらで、街灯がさびしそうにぽつりぽつりと誰もいない道をオレンジ色に光らせていた。
(スポットライトみたい)
車の音がする。
こんな深夜に起きているひとがいる。
近くのコンビニへ行けば、きっと俺と同じように眠れない誰かに出会える。
(寒いな……)
サッシのすき間から冷たい空気がじわりと忍び込んでくる。明日は雪の予報だった。会社へ行くのに早く家を出ないと、もしかしたら電車が止まってしまうかもしれない。