幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
第19話 仕事と恋と
朝、出勤すると突然、先輩から『打ち合わせがあるから出席してね』なんて説明もなく増やされた仕事があった。
今ままで加わったこともない『ヒーリングミュージック部門』のチームでベテラン組の先輩達がほとんどだ。
そんな中に私がなぜ?と不思議に思いながらも断る選択肢はなく、わかりましたとだけ言った。
言ったけどっ!
「今、やってる仕事もあるのにー」
これ以上は無理、無理だよー。
冬に向けた新製品に加え、来春の企画も提出するように言われてる。
その提出もまだなのに。
商品開発部の企画会議を終え、打ち合わせのため違う会議室に入った。
なにもわからないまま、打ち合わせに参加するのも気がひける。
資料もまだ満足に読めてない。
「すみません。遅くなりまして」
会議室のドアを開けるとそこには―――
「奏花ちゃん、待ってたよ」
「待たせないで欲しいわ」
笑顔の梶井さんと不機嫌な顔をした桑地恵加さんのコンビが座っていた。
バンッとドアを閉める。
今のはなに?
幻覚?
そう幻覚よね。
ドアを開けて、隙間からそっとのぞく。
やっぱりいる……
今ままで加わったこともない『ヒーリングミュージック部門』のチームでベテラン組の先輩達がほとんどだ。
そんな中に私がなぜ?と不思議に思いながらも断る選択肢はなく、わかりましたとだけ言った。
言ったけどっ!
「今、やってる仕事もあるのにー」
これ以上は無理、無理だよー。
冬に向けた新製品に加え、来春の企画も提出するように言われてる。
その提出もまだなのに。
商品開発部の企画会議を終え、打ち合わせのため違う会議室に入った。
なにもわからないまま、打ち合わせに参加するのも気がひける。
資料もまだ満足に読めてない。
「すみません。遅くなりまして」
会議室のドアを開けるとそこには―――
「奏花ちゃん、待ってたよ」
「待たせないで欲しいわ」
笑顔の梶井さんと不機嫌な顔をした桑地恵加さんのコンビが座っていた。
バンッとドアを閉める。
今のはなに?
幻覚?
そう幻覚よね。
ドアを開けて、隙間からそっとのぞく。
やっぱりいる……