幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
第3話 恋は始まりますか?
「奏花。帰ろう」
その言葉に逆らえなかった。
今、私の立場は『彼氏がいるのに飲み会にきた空気の読めない女』
女子メンバーからの視線が痛い。
「やっぱり幼馴染み君がきちゃったじゃないの」
寿実は苦笑していたけど、彼氏じゃないことを否定してくれそうにはない。
弘部君狙いだからか……
さすがハンター。
障害物は排除していくスタイルですか。
寿実はにこにこしながら、私にじゃーねーとひらひらと手を振っていた。
「待ってください。渓内さんは彼氏じゃないって言ってるじゃないですか」
唯一の良心、弘部君が抵抗をみせた。
―――だが。
「お姉さん達、俺達も混ざっていいかな?」
陣川さんが目を細め、甘い香水の香りを漂わせながら席に近づく。
それだけで十分すぎるくらい魅力的だった。
周囲の視線は釘付けだっていうのに見られることになれているのか、少しも動じてない。
「今、日本に帰ったばかりで食事してないし、ちょうどいいか」
三人の中で一番常識があるはずの渋木さんまで悪ノリしてきた。
その言葉に逆らえなかった。
今、私の立場は『彼氏がいるのに飲み会にきた空気の読めない女』
女子メンバーからの視線が痛い。
「やっぱり幼馴染み君がきちゃったじゃないの」
寿実は苦笑していたけど、彼氏じゃないことを否定してくれそうにはない。
弘部君狙いだからか……
さすがハンター。
障害物は排除していくスタイルですか。
寿実はにこにこしながら、私にじゃーねーとひらひらと手を振っていた。
「待ってください。渓内さんは彼氏じゃないって言ってるじゃないですか」
唯一の良心、弘部君が抵抗をみせた。
―――だが。
「お姉さん達、俺達も混ざっていいかな?」
陣川さんが目を細め、甘い香水の香りを漂わせながら席に近づく。
それだけで十分すぎるくらい魅力的だった。
周囲の視線は釘付けだっていうのに見られることになれているのか、少しも動じてない。
「今、日本に帰ったばかりで食事してないし、ちょうどいいか」
三人の中で一番常識があるはずの渋木さんまで悪ノリしてきた。